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2023年11月 7日 (火)

ゲームバランス傾いているところがウォーゲームのおもしろいところ

独ソ戦は史実ではソ連が勝ちましたけど、ソ連必勝のウォーゲームはダメだ!と言う人たちが出てきて、ドイツが勝ちやすいと史実通りじゃないからダメだ!と言う人が出てきます。さて、どちらが正しいのでしょうか?どちらも正しいのでしょうか?

ウォーゲームには、歴史が背景にあること、ゲームスタート時の両軍の戦力が非対称であること、ゲームの手順が非対称であること。この3つが大きな特徴で、どれもドイツボドゲのメカニズムにはないものです。ゲームバランスがイーブンじゃないウォーゲームもたくさんあります。それどころか、意図的にゲームバランスを一方の側に有利に操作したものまであります。これまで発売された数々のウォーゲームを見ていくと、ゲームバランスがイーブンでないとダメというのは、ウォーゲームに限って言えば当てはまらないのかもしれません。

ウォーゲームが評価される指標はプレイヤーの感想だと私は考えています。簡単に言うと、遊んだ人のプレイ感。このゲームすごくおもしろかった!とか、もう一回プレイしてみよう!という気持ちです。ウォーゲームだけを見て評価するのではなく、ウォーゲームと二人のプレイヤーをセットにした上で、プレイヤーに視点を置いた形で評価するのです。

『バルジ大作戦』(通称エポックバルジ)のドイツ軍はドドーンと大突破して爽快感バツグンですが、手練れの連合軍プレイヤー相手にはほぼ勝てないようになっています。これは意図的にゲームバランスを連合軍有利に傾けて、連合軍の価値を高めているからです。その結果、何度も繰り返して遊ばれる名作になりました。

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独ソ戦のようなメジャーテーマだと、テーマが同じでもゲームデザイナーの切り口(再現手法)がそれぞれ違っていて、そのゲームデザイナーの夢や想いが盤上に映し出されます。あるゲームはモスクワが陥落する可能性があったり、別のゲームはモスクワは絶対に陥ちなかったり。ドイツ軍がモスクワを占領したらゲーム終了のゲームもありますし、降伏せずにソ連政府がウラル奥地に逃げて徹底抗戦するゲームもあります。このようなことから、ウォーゲームはしばしば小説や映画にたとえられることがあります。

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良いウォーゲームには、両軍どちらにもカドが立たないように異なる価値を与えて、どちらの陣営でも楽しめる工夫が施されています。その結果が史実と異なり、歴史のifが起こったとしても、楽しく遊び続けられるのであれば、勝敗バランスを傾けるというウォーゲームデザインのテクニックはどんどん使っていくべきだと私は思っています。

【初めてのバルジ大作戦】
youtu.be/Tsh8F5QSUos

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2023年11月 2日 (木)

歴史ボードゲームとウォーゲームの違いを考える

ここ数年の間、ボードゲームとウォーゲームの融合が進んで、ボードゲームにウォーゲームのメカニズムや歴史エッセンスが少しずつ採り入れられているように思います。Twitterを見ていても、数年前は「ウォーゲーム」と検索しても、デジモンの『ぼくらのウォーゲーム!』ネタしか出てこなかったのですが、最近はボドゲーマーの皆さんからの「私たちの」ウォーゲームネタが見つけられるようになりました。

「#ウォーゲーム」のハッシュタグを推奨しています。

さて、歴史ボードゲームとウォーゲームの違いとは何でしょうか。この2つ、似ているようで実はまったく違うボードゲームなんです。簡単に定義してみようと思います。

 

◆歴史ボードゲームはその名の通り、歴史がテーマです。戦争じゃなくても歴史であれば歴史ボードゲーム。でも、『アグリコラ』みたいに中世の農民をモチーフにしたゲームは普通のボードゲームと考えましょう。例を挙げるとすれば、『トワイライト・ストラグル』を筆頭に『戦国大名』、『シドマイヤーズ・シヴィライゼーション』、『ヒストリー・オブ・ザ・ワールド』、『パックス・ブリタニカ』、『トライアンフ&トラジェディ』、『パックス・パミール』等でしょうか。
歴史ボードゲームは「歴史の背景を持ってはいるものの、史実の忠実性は問われない」ところが大きな特徴です。つまり、ゲームを遊んだ中でパラレルワールドが生まれても批判の対象にはならないのです。たとえば、『ヒストリー・オブ・ザ・ワールド』でローマ帝国がガリア地方やブリタニアに向かわず、中東に攻め進んでも誰も批判しません。歴史ボードゲームの歴史とは、あくまでもエッセンスや素材と考えれば良いかもしれません。

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クラシックボードゲームの傑作『アドバンスド・シビライゼーション』。文明の発展を競います。『メガシビライゼーション』は、このゲームを発展拡大したものです。

『メガシビ』の超おもしろリプレイ見つけました。

プレイ時間18時間!ハードすぎるボドゲ「メガシヴィライゼーション」を18人がかりで完走した話(ゆるぢえさん)
画像だけお楽しみください

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『トワイライト・ストラグル』は、かつてボードゲームギークでランキング1位をキープしていた歴史ボードゲームです。戦後から50年くらい前まであった米ソ冷戦の政治闘争をテーマにした歴史ボードゲームです。

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アラフィフのゲーマーに知らない人はいないとまで言われる『戦国大名』。1980年代の第一次ウォーゲームブームで一世風靡しました。2003年にサンセットゲームズがリメイク版を発売してからずっと売れ続けている傑作歴史ボードゲームです。

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こんなパラレルワールドが起こりのは、歴史ボードゲームならではです。

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◆ウォーゲームは歴史ボードゲームの一種です。私が考えるところ、ゲーム盤がヘクス(六角形マス)で区切られている歴史ボードゲームはすべてウォーゲームです。ゲーム盤がエリアやマスで繋げられているポイント・トゥ・ポイント・システムでも、以下の条件に当てはまればウォーゲームです。
ウォーゲームは戦いをテーマにしています。戦争の一部を切り取った個々の作戦・戦闘(スターリングラード戦とかノルマンディー上陸作戦など)をテーマにしていることが多いですが、戦争全体(第二次世界大戦とかナポレオン戦争など)を再現しているものもたくさんあります。
ウォーゲームは歴史ボードゲームと異なり、「史実の忠実性」が大きく問われます。また、ゲームバランスが平等ではないこと、ゲーム開始時の両軍プレイヤーの戦力が非対称でアンバランス(一方が圧倒的に強いなど)なことが大きな特徴です。これはどちらも「雰囲気作り」を考えた上でゲームデザイナーが意図的に偏重させていることがほとんどです。なぜなら、ウォーゲームは勝敗よりもプレイングを通して雰囲気を味わったり、史実を学ぶことに重点が置かれているからです。実際、入門用として有名なウォーゲームである『ドイツ戦車軍団』に入っている3つのウォーゲームのうち、「エルアラメイン」と「ダンケルク」はどちらも連合軍がほぼ必勝ですが、それでも名作ウォーゲームと言われています。

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ノルマンディー上陸作戦をシミュレートしたウォーゲーム『史上最大の作戦』です。故鈴木銀一郎先生の代表作です。

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以上が私、古角博昭が考える歴史ボドゲとウォーゲームの違いでした。これは異なる意見を否定するものではありません。議論が深まり、歴史ボードゲームに興味を持つ人が増えることを望みます。

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2023年11月 1日 (水)

歴史ボードゲーム研究家というお仕事

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私、古角博昭は、歴史ボードゲーム研究家です。

歴史ボードゲーム(ウォーゲーム)の制作や協力、執筆、イベント出演、講演などが主な仕事です。

14歳から歴史ボードゲームを遊び始めてもう39年、歴史ボードゲームクラブ「ミドルアース」(http://sunsetgames.cocolog-nifty.com/middleearth/の代表になってから34年、サンセットゲームズを創業してから23年が過ぎました。

高校生の時に「ゲームでメシを食っていこう。30歳でゲーム会社を作ろう」と思い立ち、20代でゲーム雑誌のライターやゲームデザインのお手伝いをした後、29歳でサンセットゲームズを立ち上げました。ちょうど2000年の話です。

歴史群像』の付録ゲーム「モスクワ攻防戦」(2018年)や「第二段作戦」(2019年)、「ノルマンディーの戦い」(2000年)等の制作や海外メーカーのウォーゲーム制作に協力していて、もう少ししたら米国MMP社から『OCSルソン』も発売される予定です。

歴史ボードゲーム研究家、古角博昭をこれからどうぞよろしくお願い申し上げます。

※歴史ボードゲームに関するご相談や取材、執筆や出演の依頼などはLINE ID kokado.line または kokado.iphone@gmail.com までお願いいたします。

 

中学生の時からずっとアバロンヒルやSPI、ホビージャパン、エポック、ツクダ等のウォーゲームを遊び続けています!ウォーゲーム出戻り組のアラフィフの皆さん、あの栄光の時代を一緒に思い出しませんか!ミドルアースのゲーム会で、いつもみんなとウォーゲームを遊んでいます。新しい人もお待ちしてます!

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2023年10月27日 (金)

ゲームの途中でルール間違いに気づいた時どうしてますか?

ゲームの途中でルール間違いに気づいた時、皆さまどうしてますか。いろいろな考えがあると思いますが、私は気付いた時から正しいルールで続けたらええやん派です。

ゲームの途中でルールの間違いが見つかって、その時点でお開きになる、というのはウォーゲームあるあるです。
ウォーゲーマーってまじめな人が多いからでしょうか。
何ページもルールあるんだから、間違って遊んだっていいじゃないですか。
分厚いルールブックを全部なんて、みんな覚えられないですよ。

ゲームが先に進んでしまっていたら、以前の結果は訂正できません。つまり、間違いが見つかった時にすでに他の行動が行われていたら、やり直すことはできません。

つまり、巻き戻し不可。これから先は正しいルールで遊ぼうという考え方です。
TCGでは一般的なルールなのですが、なぜかウォーゲームでは浸透していません。

TCGのデザイナーは、プレイヤーが「ルールを間違って遊ぶ」ことを当たり前に想定してルールを作っています。ウォーゲームのデザイナーは、みんなが「ルールを正しく理解して遊べる」ことを当たり前に想定してルールを作っています。そこが大きな違い。当たり前のことなんだけど、びっくりするくらい大きな違い。ここをクリアすれば、ウォーゲームってもっと楽しいホビーになると思います。

ゲームは正しく遊ぶより楽しく遊びましょう。

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『スコードリーダー』で有名なシナリオ1「親衛赤軍の反撃」は『ASL』にも受け継がれています。『ASL』のルール量は膨大なので「巻き戻し不可」のルールがあります。

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昔のアバロンヒルのカタログを見てみると、『第三帝国』の難易度は最高の10だったり『独ソ戦』が4だったり懐かしいです。

2023年10月26日 (木)

ウォーゲームのルールブックを読んでもよくわからない

ゲームマーケットやミドルアースのゲーム会で、最近20~30代の「現役ゲーマーさん」や「これからゲーマーさん」と話を聞いてみると、彼らは「ウォーゲームを遊んでみたい!」と声を揃えるのですが、そこには一つの大きな壁が立ちはだかっていることがわかりました。

ルールブックを読んでも全然理解できない

ゲームを買いました、ルールブックを読みました、よくわかりません。多くの皆さまはこれみたいです。私が中学生の時(1980年代)も、ツクダ、エポック、ホビージャパン、アバロンヒル、SPIのゲームを持っている同級生は何人かいましたが、実際に遊べていたのは私たちのグループだけでした。考えてみればウォーゲームのルールの書き方って、昔からほとんど進化していません。専門用語は多いし、図は少ないし、ページ数は多いしで、文章もややこしい。それが今のボードゲーマーの声みたいです。

ボードゲームに目を向けてもよく似た状況のようです。先日、20代男性から「カタンのルールがわからないので教えてほしい」とお願いされました。聞くところ、友人がゲームを買ったそうなのですが、二人でルルブを読んでもまったくわからないそう。それならということで、いつも行く中津のボドラボさんでゲームを借りてインストしたらすぐに遊べるようになったのですが、やっぱりルルブ解読のハードルは相当高いようです。ちなみにその彼は「カタン、めっちゃ楽しいです!これから友達と遊びます!」と言って帰って行きました。

以前、大きな話題になった『歴史群像』付録ウォーゲーム「モスクワ攻防戦」や「ノルマンディーの戦い」が非常に多くの皆さまに遊ばれた(30,000部以上売れたと聞いてます)のは、実は山崎雅弘先生がルールの書き方を(歴史群像の読者向けに)かなり変えてまして、とてもわかりやすくなっていることが大きな要因のようです。本当にこれは「非ウォーゲーマー」の方から実際に聞いた話です。

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イベント等でウォーゲームを遊べる場所を提供することはとても大事なことですが、そもそもゲームを買った人が遊べる環境を作ることもウォーゲームを広めるための大命題でしょう。ルールは教えてもらったすぐわかるようになるというのは、ミドルアースのゲーム会で開催されている「歴史ボードゲーム無料相談会」で実証済みなので、それだったらいつでもルールを教えてもらえる場所があれば最高です。そう考えると、継続的なインスト環境を提供できるゲームクラブの存在は超重要でしょう。そして、ゲームクラブには対戦相手もたくさんいます。私たちが日頃遊んでいるミドルアースのゲーム会だと人数が多いので、ゲームや自分の好みによって相性の良い対戦相手も見つかります。

そう考えて、サンセットゲームズはゲームクラブ「ミドルアース」の公式スポンサーになったり、全国のウォーゲームクラブを応援しています。ウォーゲームをちょっと興味があるという方は、世の中が元に戻ったらぜひウォーゲームクラブを訪れてみてください!

▼ミドルアース大阪本部の公式ウェブサイト
http://sunsetgames.cocolog-nifty.com/middleearth/

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※サンセットゲームズはミドルアースの公式スポンサーです。

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2023年10月25日 (水)

一人プレイのススメ

私は一人プレイが大好きです。自分のペースでプレイできるし、なにより敵味方両方遊べるので2倍楽しい。

新型コロナウイルスの影響でイベントがなくなったりゲームクラブの活動が縮小したりしてます。そんな時はウォーゲームの一人プレイがオススメです。私も1990年代後半のウォーゲーム冬の時代には対戦相手が一人もいなくなって2年間ずっとミドルアースのゲーム会でウォーゲームを一人プレイしてました。おの部長も『戦国大名』の16人用シナリオを一人で遊んでいたそうです。手番中はその大名になりきることが大事と言ってました。

ゲームでうまくいなかったらスッパリあきらめて何度でもやり直しましょう。
サイコロ振って良い目が出なければチャチャっと振り直しましょう。
あなたの夢を一人プレイで実現してください。

私が冬の時代によくソロプレイしていたのは『AHパンツァーグルッペ・グデーリアン』です!

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そして、こちらは私のお気に入りの『OCSスモレンスク』。
これは私のソロプレイ用テーブルです。

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一人でいろいろ考えて、いろいろ試してみます。

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そして、最後にカンニングペーパーを作っておくというのが、私のいつものパターン。下の写真は『OCSスモレンスク』で、第1ターンに重要都市モギレフを陥落させる作戦です。ウォーゲームは繰り返し遊ぶことが多いのですが、「前のプレイって一昨年でしたよねー」みたいなことが多々あるので、せっかく考えた作戦を思い出すようにカンニングペーパーはいつも役に立ってます。

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2023年10月17日 (火)

海外ボードゲームを譲渡する時の日本語ルールに関する注意事項

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MMP社『ストームオーバー・エルサレム』の日本語ルールです。カードやプレイエイドも完全日本語化しています。

 

海外のゲームを(有償でも無償でも)他人にあげる時、添付されている日本語ルールには一定のルールがあります。

紙の日本語ルールならば、一度譲渡された著作物に対してはその後の譲渡には譲渡権が及ばない「消尽」という考え方が認められています。例えば、ショップから買ったけどいらなくなったゲームに付いている日本語ルールはそのまま添付して譲っても大丈夫です。この場合、著作権者の許諾は必要ありません。

このような時にもいちいち著作権者の許諾を必要としてしまうと、著作権者から、譲渡はダメと言われたり、お金を請求されたり、書面提出などの手続きが必要とか言われる可能性があります。そうなると世の中全体でそのモノの流通が少なくなり、その結果、そのモノ自体の価値が下がってしまい、著作権者自身の利益が少なくなることになります。誰も得しません。

ウォーゲームの日本語ルールを例にあげると、日本語ルールが付いていないゲームは売れないし、誰も買わないし、プレイされない確率が高いでしょう。反対に日本語ルールが付いているゲームは、売れやすく、買いやすく、プレイされる確率も高く、譲った人と入手した人は日本語ルール作った人に対してリスペクトと感謝の気持ちを送るでしょう。売った人、買った人、制作者全員がwin-win-winでウォーゲームの裾野も広がります。だから法律はそれを許しているし、私もこの方が良いと考えています。

しかし、日本語ルールをデータでもらうと「デジタルコンテンツ」のルールが当てはまり、譲渡するたびに著作権者の許諾が必要です。デジタルコンテンツは原則コピーすることが禁止されているからです。このコピーとは、データで渡すことと紙にプリントアウトすることの両方を意味します。つまり、データでもらった日本語ルールを許諾なくプリントアウトしてゲームに添付して譲渡するのは違法なのです。

 

ここまで一般的なルールを説明しましたが、ここからはサンセットゲームズの特別ルールです。

サンセットゲームズが提供している日本語ルールは、たとえPDFデータでお渡ししているものでもゲームを譲る時に添付して大丈夫です。積みゲーになっているより新しいプレイヤーにトレードされた方がゲームも喜ぶし、譲った人はもらったお金でまたゲームを買うと思うからです。

サンセットゲームズは皆さまのより良いウォーゲームライフを願っています。

2023年10月16日 (月)

大政奉還の日

1867年の10月14日は大政奉還の日。

徳川慶喜が政権返上を明治天皇にお願いした日です。

史実では、薩摩藩を中心とした武力倒幕派のクーデターによって新政府が政治の実権を握りました。

しかし当時、大政奉還されても新政府は慶喜主導で行われるものと予想されていました。朝廷側からすれば、いきなり政権返されても政治できひんから慶喜さん引き続きお願いします、となると。慶喜自身も江戸幕府の体制に限界を感じていて、日本を早く新しい国に変えた方が良いと思っていたようです。

この大政奉還論の基になったのは、坂本龍馬の「船中八策」というエピソードはあまり知られていません。

坂本龍馬は、実は大政奉還の立役者なのでした。

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2023年10月12日 (木)

ゲームを遊ぶ時のおもてなしのココロ

昨日、ゲームクラブのエエ話したんで今日はプレイヤーの目線からお話しします。ゲームクラブに入るとゲームライフがとても充実するのですが、メンバー10人いるからといって全員と対戦する必要なんてありません。みんな技量も違うし、好みも違うし、プレイスタイルも異なるので、自分に合った人とだけ仲良くしておけば良いのです。雰囲気オッケーのプレイヤーが勝利至上主義ガチプレイヤーと対戦してもおもしろくないでしょうから。

歴史ボードゲームを楽しく遊ぶためには、たくさん大事なことがあります。

さあ遊ぼうよってなった時に必要なのは、やっぱり対戦相手。良い対戦相手との出会いはその人の運命を変えます。じゃあ、良い対戦相手ってどんな人?それは、おもてなしのココロがある人、と私は考えています。対戦相手に楽しんでもらおう、と思うココロがある人。

対戦する前にルールブックを読んでソロプレイしてくる人がいます。その人は高いレベルの対戦を相手に提供できます。ここで言う「高いレベルの対戦」というのは、歴史ボードゲームの魅力を十分に引き出す対戦のことです。正しくルールを理解し、そのメカニズムをうまく運用できた対戦は大いに楽しめることでしょう。

困っている対戦相手に声をかけ、相手が聞きにくいことを聞き出してアドバイスしてくれる人がいます。反対に、アドバイスを押し売りしない人もいます(自分の考えだけで対戦したいと言う人もいるはずです)。会話しやすい環境を作ってくれたり、長考してもじっと待ってくれる人は楽しい対戦を相手に提供できるはずです。

勝敗に関係なく楽しい会話ができる人はすばらしいと思います!対戦相手が勝負どころのダイスロールで良い目が出たり、ゲームに勝つと対戦相手は喜ぶはずです。そういう時は「お見事です!」と対戦相手を大いにほめたたえましょう!

おいしい料理を出しても接客態度の悪いレストランは流行りませんよね。歴史ボードゲームもよく似たもんだと思うんです。過剰に勝ち負けにこだわりすぎて、対戦相手にイヤな思いをさせないように心がけましょう。

対戦相手に対して「遊んでくれてありがとう」と思うココロがあれば、歴史ボードゲームのユーザーはもっと多くなって、もっと豊かになるかもしれません。そして、これからそうなることを願います。きっとそうなると信じています。

「◯◯さんと一緒に遊ぶと楽しい!◯◯さんと一緒にゲームがしたい!」と思われる人になりましょう。

 

歴史ボードゲームの多くは領地拡大や敵の撃破がメインテーマ(勝利条件)になっていることが多いので、相手を攻めないと勝てないのです。攻められた側は機嫌を損ねることも…。それでも楽しむためにはプレイヤー全員の協力が必要です。

『戦国大名』で桶狭間の戦いの時に織田信長が出した「奇襲」の吉凶札(イベントカード)。

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今川義元は実はめっちゃ有能な大名説あります。威信5内政4は織田信長と同じで領国の安定間違いなし。桶狭間の戦いはホントに残念無念でした。

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ゲームクラブ「ミドルアース」では、いつも楽しく遊んでいます。こんなふうに遊んでもらえると『戦国大名』を作った人は大変喜びます。

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Photo_20220419165201戦国大名』をもっと詳しく知りたい方はサンセットゲームズのBASEショップを訪れてみてください。写真20枚あります。

2023年10月11日 (水)

他人のプレイングを見るススメ

ゲームクラブに行ったら「何かプレイしないといけない!」と使命感に燃える方は非常に楽しめている人でしょう。ゲームクラブというツールを非常にうまく活用して自分の心を大いに満たしています。でも、ゲームクラブに行っても「何かプレイするのはいやだなぁ」と思っている方もいます。ゲームが下手だから対戦相手が迷惑かけちゃうかも(→だからやらない)とか、見ている方が好きだからとか、そういう理由が多いようです。

ゲームクラブに行ったら、まぁ同じ時間に同じ場所にウォーゲーマーが集まれば、対戦しましょうと言うことになりがちですけれど、我々もいい大人になってきて、若い頃みたいにがむしゃらにプレイしようとする体力・気力がなくなっているのも事実です。

価値の多様化という便利な言葉もあります。人によって遊び方はいろいろ。
ルールを教えてもらったり、プレイレポートや作戦研究をライブで体験できるのが「観戦」なのです。

「ゲーム買ったけどルールがよくわからない」
「プレイしてみたけど、ルールが本当にこれで合っているかわからない」

そんな人こそ、積極的にゲームクラブに行ってほしいと思います。

ミドルアースでやってる実際のインスト風景です。ウォーゲームは教えてもらった方が断然理解が早いです。一人だとルールを勘違いしていてもずっと気づきません。

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作戦級ウォーゲーム初めての吉水さん(右)にみんなで対戦しながらレクチャー中の風景。おの部長(右から2人目)が手取り足取り教えてくれます。

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ぴょんさんと吉水さんに聞いてみました。
ゲームや業界のことを本音トーク!
チャンネル登録お願いします!

YOU TUBE チャンネル
ミドルアースってどんなところ?

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私たちは一緒に歴史ボードゲームやウォーゲームを楽しんでもらえる方々を募集しています。うまい人よりも楽しい人募集中。最近、数名の新人さんがやってきています。興味のある方、どしどしお問い合わせください。
ウォーゲームの部屋(掲示板)で対戦希望や対戦予定のマッチングを行っていますので、どなたでもご覧下さい。

ゲームクラブ「ミドルアース」公式サイト
http://sunsetgames.cocolog-nifty.com/middleearth/

ミドルアースのメンバーの皆さま、コロナ禍ですが協力し合ってみんなが楽しいゲームライフを送れるようにがんばりましょう!

※サンセットゲームズはミドルアースの公式スポンサーです。

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