1941年7月10日は、スモレンスクの戦いが始まった日です。
1941年6月22日にバルバロッサ作戦を開始したドイツ軍は、わずか2週間余りでソ連領内へ500km以上も進撃しました。その勢いのまま中央軍集団はモスクワへの玄関口であるスモレンスクを目指します。
グデーリアン率いる第2装甲集団が南から、ホト率いる第3装甲集団が北から進撃し、両翼からスモレンスクを包囲。ソ連軍4個軍を捕捉し、30万人以上を捕虜にするという大戦果を挙げました。
しかし、この戦いは単なるドイツ軍の圧勝ではありませんでした。
ソ連軍は包囲されながらも各地で執拗な反撃を繰り返し、ドイツ軍の進撃を遅滞させます。その結果、ドイツ軍の装甲部隊も少なからぬ損害を受け、モスクワ攻略に向けた貴重な時間を失いました。近年では、このスモレンスクでの抵抗こそが、その後のモスクワ防衛成功につながる重要な要因だったという評価が定着しつつあります。
この戦いを題材にしたウォーゲームといえば、アバロンヒル社の『パンツァーグルッペ・グデーリアン』です。
プレイヤーは電撃戦のスピードを維持して包囲を完成させるドイツ軍と、次々に増援を投入して突破口を開こうとするソ連軍を指揮します。ドイツ軍は「時間との戦い」、ソ連軍は「時間を稼ぐ戦い」という史実そのままの構図がゲームでも見事に再現されており、東部戦線作戦級ゲームの名作として今なお高い評価を受けています。
今回掲載した作戦図を見ると、北からホト、第3装甲集団、南からグデーリアン、第2装甲集団がスモレンスクを挟撃している様子がよく分かります。ウォーゲーマーなら、この図を眺めるだけでも「ここで包囲を閉じるか」「どこでソ連軍が反撃してくるか」と、ゲーム盤の情景が頭に浮かぶのではないでしょうか。






















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