無料ブログはココログ

2026年7月10日 (金)

1941年7月10日は、スモレンスクの戦いが始まった日です。

Smolensk_1941_diagram

1941年6月22日にバルバロッサ作戦を開始したドイツ軍は、わずか2週間余りでソ連領内へ500km以上も進撃しました。その勢いのまま中央軍集団はモスクワへの玄関口であるスモレンスクを目指します。

グデーリアン率いる第2装甲集団が南から、ホト率いる第3装甲集団が北から進撃し、両翼からスモレンスクを包囲。ソ連軍4個軍を捕捉し、30万人以上を捕虜にするという大戦果を挙げました。

しかし、この戦いは単なるドイツ軍の圧勝ではありませんでした。

ソ連軍は包囲されながらも各地で執拗な反撃を繰り返し、ドイツ軍の進撃を遅滞させます。その結果、ドイツ軍の装甲部隊も少なからぬ損害を受け、モスクワ攻略に向けた貴重な時間を失いました。近年では、このスモレンスクでの抵抗こそが、その後のモスクワ防衛成功につながる重要な要因だったという評価が定着しつつあります。

Pgg_20260720100701

この戦いを題材にしたウォーゲームといえば、アバロンヒル社の『パンツァーグルッペ・グデーリアン』です。

プレイヤーは電撃戦のスピードを維持して包囲を完成させるドイツ軍と、次々に増援を投入して突破口を開こうとするソ連軍を指揮します。ドイツ軍は「時間との戦い」、ソ連軍は「時間を稼ぐ戦い」という史実そのままの構図がゲームでも見事に再現されており、東部戦線作戦級ゲームの名作として今なお高い評価を受けています。

今回掲載した作戦図を見ると、北からホト、第3装甲集団、南からグデーリアン、第2装甲集団がスモレンスクを挟撃している様子がよく分かります。ウォーゲーマーなら、この図を眺めるだけでも「ここで包囲を閉じるか」「どこでソ連軍が反撃してくるか」と、ゲーム盤の情景が頭に浮かぶのではないでしょうか。

2026年7月 4日 (土)

1943年7月4日は、クルスクの戦い「ツィタデレ(城塞)作戦」が始まった日です

Photo_20260720094301

クルスクの戦いは、ドイツ軍約2,800両、ソ連軍約3,000両以上の戦車・自走砲が激突した史上最大級の機甲戦として知られています。ドイツ軍は、突出したクルスク正面を南北から挟撃して戦線を短縮し、西部戦線への連合軍上陸に備えて予備兵力を確保しようと考えました。

しかし、5月開始予定だった作戦は延期を重ね、その間にソ連軍は作戦を察知。縦深防御陣地や広大な地雷原を築き、迎撃態勢を万全に整えます。その結果、ドイツ軍の攻勢は消耗戦となって失速。東部戦線の主導権は完全にソ連軍へ移り、翌1944年のバグラチオン作戦へとつながる大きな転換点となりました。

この戦いを題材にしたウォーゲームで、私がぜひおすすめしたいのが、ジョン・デッシュデザインの『ブラッドバス・アット・クルスク』です。

本作が扱うのは、クルスク戦のクライマックスであるプロホロフカ戦車戦。ドイツ軍第IISS装甲軍団とソ連軍第5親衛戦車軍が激突した歴史的な戦いを再現しています。

ゲームスケールは1ヘクス500m、1ターン1時間。ユニット規模はドイツ軍が中隊、ソ連軍が大隊となっており、機甲部隊の運用や予備兵力の投入、突破と防御の駆け引きをテンポよく楽しめます。単なる「戦車の撃ち合い」ではなく、作戦指揮官の視点でプロホロフカの激戦を体験できる傑作です。

本作は1996年チャールズ・S・ロバーツ賞の「第二次世界大戦最優秀ボードウォーゲーム賞」と「最優秀ウォーゲーム・グラフィックス賞」にノミネートされた実績もあります。

私はクルスク戦を扱ったウォーゲームの中では、今でも最高傑作の一つだと思っています。当時は日本語版がなかったため、英語版を辞書片手に遊び込んだのも懐かしい思い出です。

クルスク戦をさらに詳しく知りたい方には、山崎雅弘著『クルスク大戦車戦-独ソ機甲部隊の史上最大の激突』もおすすめです。ゲームをプレイしながら読むと、両軍の作戦意図や戦場の流れがより深く理解できる一冊です。

Photo_20260720094302

2026年5月 6日 (水)

富山ウォーゲーム会 OCS練習会&次回開催案内

富山ウォーゲーム会、OCSの練習会も開催されています。

『OCSシシリー』と『OCSルソン』でのインストプレイで、補給の難しさも含めてOCSらしい醍醐味がしっかり出ています。

こうした例会では、実際の盤面を囲みながらじっくり遊べるのが魅力です。

ウォーゲームは同じゲームでも毎回展開が変わり、それぞれのプレイにドラマがあります。

次回は5月16日(土)に開催予定です。

興味のある方はぜひご参加ください。

Photo_20260404174901

2026年4月27日 (月)

富山WG会が盛り上がっています!

4月25日に富山WG会が開催されました。

1942年の第二次ハリコフ戦をテーマにした『スプリング・プレリュード』や『SPIセントラルフロントシリーズ』、『BCSインフレクション・ポイント』など、本格的なタイトルが並びました。

盤面を見ているだけでも面白い内容です。

ウォーゲームは同じゲームでも毎回展開が変わるのが魅力で、初心者の方からベテランまでそれぞれのスタイルで楽しめます。

新規メンバーも募集中ということですので、興味のある方はぜひ一度ご参加してみてはいかがでしょう。

Photo_20260404174901

2026年4月13日 (月)

『OCSサードウインター』の2卓同時プレイ

Img_4600_20260429152801

昨日のミドルアースのゲーム会では、『OCSサードウインター』まさかの2卓同時プレイ。

Img_4619

松浦さんのドイツ軍は包囲部隊の救出に向かうも、逆奇襲を受けて救出作戦が一転、さらに危機へ。

20260429-164056

松浦さんが、ご自身のブログ「ウォーゲームで歴史に思いを馳せる」で楽しいプレイレポートを書いてくれました。

同じゲームでも展開は全く違う。

これがウォーゲームのおもしろさです。

Img_4620

次回は、6月28日(日)のミドルアースのゲーム会で再戦あります。

また、9月に開催されるミドルアースの4日連続ゲーム会では、このシナリオを広げっぱなしにして全9ターンの完遂を目指します!

Photo_20260404174901

2026年3月21日 (土)

世界に一つだけの『OCSルソン』ボックスバージョン

Img_4131_20260404171801

ゲームデザイナー松浦さん制作の、世界にひとつだけのオリジナルボックス。

ルソン戦の雰囲気を見事に表現した、コレクション性の高い一品です。

ウォーゲームファン必見の仕上がりです。

2026年3月16日 (月)

新作『MR. PRESIDENT: The American Presidency 2001–2020』

Img_4143

昨日のミドルアースのゲーム会にコーディさんが新しいウォーゲーム

『MR. PRESIDENT: The American Presidency 2001–2020』を持ってきてくれました!

Img_4142

アメリカ大統領となって、外交・議会・国内問題・世界の危機などを同時に処理していくかなりユニークなソロウォーゲームです。
ちなみに、プレイ時間は8〜12時間!

Img_4139

コーディさんは、箱を開けてコンポーネントを広げるだけでテンション爆上がり。

Img_4140

ウォーゲーマーあるある
「まだプレイしてないのにもう楽しい」

やっぱりリアルのゲーム会は最高です!

2026年3月 7日 (土)

『戦争と平和』第7版を買いました

昨年発売された、ナポレオン戦争をテーマにしたウォーゲーム『戦争と平和』第7版が我が家に到着。

『戦争と平和』は、ナポレオン戦争全体を扱う戦略級ウォーゲームとして、長く知られてきたタイトルです。

デザイナーは マーク・G・マクラフリン(Mark G. McLaughlin)。

ナポレオン戦争ゲームや第二次世界大戦ゲームを数多く手がけてきたウォーゲームデザイナーです。

今回の第7版ではグラフィックやコンポーネントが刷新され、現代のウォーゲームとして再登場しました。

7_20260308172601

★ナポレオン戦争を通史で扱うゲーム

本作が扱うのはナポレオン戦争の長い期間です。

1796年のイタリア戦役から1815年のワーテルローの戦いまで。

・フランス
・イギリス
・オーストリア
・プロイセン
・ロシア
・スペイン

といった列強が争ったヨーロッパ規模の戦争をゲームとして再現します。

ゲームには13本の歴史シナリオ が収録されており、それぞれは2人用ゲーム(プレイ時間2~3時間)として遊べます。

さらに、1805~1815年を扱うグランドキャンペーンも用意されており、ナポレオン戦争の大きな流れを通してプレイすることも可能です。

★『戦争と平和』というゲームの歴史

このゲームは比較的新しい作品のように見えますが、実はウォーゲーム史の中ではかなり古いタイトルです。

1970年代から続く、ナポレオン戦争ゲームのクラシック作品なのです。

その流れを簡単に見ると

1980年代:アバロンヒル版

2025年:第7版(現行版)

という長い歴史があります。

ウォーゲームの中でも、ここまで長く版を重ねているタイトルはそれほど多くありません。

手元にある 1984年のアバロンヒルゲームカタログ(ホビージャパン版)にも、このゲームが掲載されています。

Ah11_20260308180901

カタログにあるタイトルも「戦争と平和」。

価格は6,800円。

当時のウォーゲームとしては、かなり高価なタイトルでした。

説明文では、ナポレオンのアウステルリッツ勝利からワーテルローまでのヨーロッパ戦争を再現するゲームとして紹介されています。

つまりこのゲームは、40年以上前から遊ばれているナポレオン戦争のウォーゲームなのです。

7_20260308172602

★第7版のアップデート

今回の第7版では、

・グラフィックの刷新
・コンポーネントの改良
・ルールブックの全面改訂
・既知のエラッタを反映
・公式オプションルールの統合

などが行われています。

古典的なウォーゲームを、現代のプレイヤーが遊びやすい形に整えた新版と言えるでしょう。

★長く遊ばれてきた理由

ナポレオン戦争ゲームは数多く存在しますが、『戦争と平和』が長く作られ続けてきた理由はいくつかあります。

・ナポレオン戦争全体を扱うスケール
・シナリオごとに遊べる構成
・戦略級ウォーゲームとしてのバランス

ナポレオン戦争を戦略レベルで俯瞰できるゲームとして、多くのウォーゲーマーに支持されてきました。

★プレイが楽しみ

古典的なウォーゲームが、新しい形で蘇った第7版。

ナポレオン戦争ゲームとしてどのようなプレイ感なのか、実際に遊ぶのが楽しみなタイトルです。

2026年2月20日 (金)

80〜90年代TRPGど真ん中世代へ

Img_3780_20260225132901

Img_3779

中古TRPGの委託品が入荷しました。

今回は“昔のトラベラー”と“昔のルーンクエスト”。

今あらためて見ると、あの時代特有の熱量と手触りが詰まったルールブックたちです。

流通も少なくなり、いまではなかなか見かけないタイトルばかり。

完全に「80〜90年代TRPGど真ん中世代」案件。

高校生の頃、放課後に夢中で遊んだ記憶がよみがえります。

懐かしいと思ったあなた。

あの頃の続きを、もう一度いかがでしょうか。

2026年2月19日 (木)

『OCSサードウィンター』のキロヴォグラードシナリオ、さすがのチョイス

Photo_20260225130001

先日のミドルアースのゲーム会で松浦さんたちがプレイしていたのは、『OCSサードウィンター』のSpecial Opsボーナスシナリオ

この選択に対し、アントニー・バイケット氏から嬉しいコメントをいただきました。

“What an excellent choice by these Japanese gamers with the Kirovograd bonus scenario.”

「キロヴォグラードのボーナスシナリオを選ぶとは、日本のゲーマーの皆さん、さすがのチョイスですね!」

さらに、盤上の展開についてもコメントが付いています。

“A whirling, twirling tank fight!”

「ぐるぐる回りながら繰り広げられる戦車同士の激戦!」

まさにその通り。

装甲部隊が機動し、突破と包囲が交錯する、目まぐるしくも高度な読み合い。

OCSらしい兵站と機動のバランスが光る、実に武芸帳向きの一戦でした。

アントニー、温かいコメントをありがとうございました。

より以前の記事一覧

最近の写真

  • Pgg_20260720100701
  • Smolensk_1941_diagram
  • Img_5635
  • Img_5639
  • Img_5637
  • Img_5636
  • Img_5640
  • Img_5638
  • Img_5643
  • Img_5644
  • Img_5642
  • Img_5641