【7月4日】クルスクの戦い「ツィタデレ(城塞)作戦」が始まった日
クルスクの戦いは、ドイツ軍約2,800両、ソ連軍約3,000両以上の戦車・自走砲が激突した史上最大級の機甲戦として知られています。ドイツ軍は、突出したクルスク正面を南北から挟撃して戦線を短縮し、西部戦線への連合軍上陸に備えて予備兵力を確保しようと考えました。
しかし、5月開始予定だった作戦は延期を重ね、その間にソ連軍は作戦を察知。縦深防御陣地や広大な地雷原を築き、迎撃態勢を万全に整えます。その結果、ドイツ軍の攻勢は消耗戦となって失速。東部戦線の主導権は完全にソ連軍へ移り、翌1944年のバグラチオン作戦へとつながる大きな転換点となりました。
この戦いを題材にしたウォーゲームで、私がぜひおすすめしたいのが、ジョン・デッシュデザインの『ブラッドバス・アット・クルスク』です。
本作が扱うのは、クルスク戦のクライマックスであるプロホロフカ戦車戦。ドイツ軍第IISS装甲軍団とソ連軍第5親衛戦車軍が激突した歴史的な戦いを再現しています。
ゲームスケールは1ヘクス500m、1ターン1時間。ユニット規模はドイツ軍が中隊、ソ連軍が大隊となっており、機甲部隊の運用や予備兵力の投入、突破と防御の駆け引きをテンポよく楽しめます。単なる「戦車の撃ち合い」ではなく、作戦指揮官の視点でプロホロフカの激戦を体験できる傑作です。
本作は1996年チャールズ・S・ロバーツ賞の「第二次世界大戦最優秀ボードウォーゲーム賞」と「最優秀ウォーゲーム・グラフィックス賞」にノミネートされた実績もあります。
私はクルスク戦を扱ったウォーゲームの中では、今でも最高傑作の一つだと思っています。当時は日本語版がなかったため、英語版を辞書片手に遊び込んだのも懐かしい思い出です。
クルスク戦をさらに詳しく知りたい方には、山崎雅弘著『クルスク大戦車戦-独ソ機甲部隊の史上最大の激突』もおすすめです。ゲームをプレイしながら読むと、両軍の作戦意図や戦場の流れがより深く理解できる一冊です。
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