6月22日 バルバロッサ作戦の日 ― 思い出の『ロシキャン』
1941年6月22日、ドイツ軍はソ連への侵攻作戦「バルバロッサ作戦」を発動しました。この日から、人類史上最大規模の地上戦ともいわれる独ソ戦が始まります。
独ソ戦はウォーゲームの世界でも特に人気の高いテーマです。広大な戦線、膨大な兵力、補給や冬季戦の問題、そしてモスクワ、スターリングラード、クルスク、ベルリンといった数々の歴史的戦いが詰まっているからでしょう。
そのため黎明期のアバロンヒル作品から最新の作品まで、独ソ戦を扱ったウォーゲームは枚挙にいとまがありません。戦線全体を描く戦略級ゲームから、個々の作戦や会戦に焦点を当てた作戦級・戦術級ゲームまで、さまざまな視点で独ソ戦を体験することができます。
そんな数多くの独ソ戦ゲームの中で、私にとって思い出深い作品がアバロンヒル社の『ロシアンキャンペーン』、通称『ロシキャン』です。
高校生の頃に夢中になって遊んだ作品で、独ソ戦の面白さを教えてくれたゲームでもあります。
『ロシキャン』のマップを改めて見ると、実はかなり大胆にデフォルメされています。
現在の感覚で見ると地理的な歪みも少なくありませんが、当時はそんなことはまったく気になりませんでした。広大な東部戦線を1枚のマップに収め、ドイツ軍の進撃とソ連軍の反攻をダイナミックに表現することに成功していたのです。
また、ユニットにも時代を感じます。
カウンターのカット精度はお世辞にも均一とは言えず、コマの大きさが微妙に違っていたりします。まさにアバロンヒルあるあるです。
しかし当時はそれで大満足でした。
机いっぱいにマップを広げ、装甲軍を前進させ、冬将軍に苦しめられ、モスクワ攻略やスターリングラード攻防戦に一喜一憂する。そんな体験が自宅でできること自体が感動だったのです。
今の基準で見れば古さや不正確さもあります。しかし『ロシキャン』には、それを補って余りある魅力がありました。シンプルでわかりやすいルール、テンポの良いゲーム展開、そして独ソ戦の大きな流れを見事に再現したゲームデザイン。だからこそ半世紀近く経った今でも、多くのファンに愛され続けているのでしょう。
あの少し歪んだマップと、不揃いなカウンターを見るたびに、高校生だった頃の熱中した時間がよみがえってきます。
『ロシキャン』は、今でも私にとって特別な一作です。
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