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たとえば、私の『コンバット・インファントリー』に入っていた不良駒です。左はツヤがあって色が違う駒、右はヒビが入っている駒です。
積み木ウォーゲームは敵に駒の中身が見えないように立てて遊びます。だから、駒に特徴があってはいけないのです。
コロンビアゲームズの積み木ウォーゲームを買って不良駒があった時、連絡していただければ不足駒を日本全国無料で郵送しています。
◆ゲーム名
◆色
◆大きさ(縦◯◯mmなど)
こんな情報をメール(kokado@sunsetgames.co.jp)かFAX(072-861-1078)私まで連絡してください!
弊社で買っていないゲームでも対応しています。ショップ様、直輸入、中古品譲渡等でもご連絡いただければ対応しています。
サンセットゲームズは皆さまが楽しくウォーゲームを遊べるように努めて参ります。
ボードゲームギークでランキング1位をキープしていた歴史ボードゲーム、『トワイライト・ストラグル』。実は非常に難しい歴史ボードゲームなんです。通常、60分では終わりません。勘違いしてはいけません! 60分で終わるのはどちらかのプレイヤーがサドンデス勝利した時だけです!! ゲームを最後まで遊ぼうと思うと、慣れている私でも2~3時間はかかります。初めて遊ぶ人は5時間は覚悟しましょう。インストは30分以上かかります。そしてこのゲーム、1回の手番にできることが多すぎて、最初に何をしたらよいのやら……と、さらに難易度が上がっています。でも、この無限に見える可能性が『トワイライト・ストラグル』の醍醐味なんです。
初心者の方がネットの噂を聞きつけて『トワイライト・ストラグル』をリクエストしてきて、インストしたけど全然わかってもらえなくて悲しそうに帰って行った、とボドゲカフェの店員さんが嘆いてました。プレイヤーとゲームがうまくマッチングしなければ、ボードゲームが嫌いになってしまうかもしれません。プレイヤーがかわいそう、ボードゲームもかわいそう。そうならないように書こうと思いました。
ボードゲーム初心者の皆さまへ
ボードゲームカフェに行ったら、最初は自分の好みに合ったゲームを店員さんにセレクトしてもらいましょう!店員さんはボードゲームのプロフェッショナルです!きっとあなたにぴったりのボドゲを見つけてくれます!
新しいウォーゲーマーを増やそう!
これはもう20年くらい議論されている永遠のテーマなんですけど、ここ10年でボードゲームが大きなブームになってきて、ボードゲーマーの成熟→重ゲー重視→ウォーゲームという流れがあるみたいです。
ウォーゲーマーを増やしたければ、やっぱり遊びやすいウォーゲームが必要です。入門用ウォーゲーム。よく言われるのがルールが簡単でマップが小さくてユニット数が少ないゲーム。5分でインストできるハガキサイズのウォーゲームとかA4マップで60分くらいで終わるやつ。これはこれで十分に役目を果たしていると思います。ウォーゲーム布教のお役に立っているはずです。
ただ、そのサイズだとウォーゲームの特徴である“長大なストーリー”を盛り込めないんですよね。独ソ戦みたいにドイツ軍の快進撃でソ連軍がピンチに陥ったものの、なんとかモスクワを持ちこたえてスターリングラードでハイ、逆転!みたいな流れ。映画や小説に似たような感覚でしょうか。私自身も小さなウォーゲームをいくつも遊んだことがありますが、このサイズではウォーゲームの遊び方はわかるんですけどもロマンが感じられないんです。
そこで、思いつきました。
ノーマルなウォーゲームをカスタマイズすればいいじゃん!
『THE KOREAN WAR』を例にあげてみましょう。ゲームは第3ターンまで、もしくはソウルが陥落したら終了。ややこしそうなルールは全部はしょります。たとえば、両軍の再編成フェイズはなくして、北朝鮮軍の移動、戦闘、戦車移動→国連軍の移動、戦闘だけにします。戦略移動も海上移動もなし。第3ターンまでなので空軍も出てきません。しかも、最初はアメリカ軍がいないんで、北朝鮮軍の戦車の特別ルールも説明が簡単になります。
こうして、ウォーゲームを「予告編」的に遊んでもらう方法はいかがでしょうか。まだ続きがあるとかルールがもっといろいろあることがわかると、ウォーゲーム本来の輝きを感じる入門者もいるかもしれないですよ。昔、『スコードリーダー』で採り入れられてた学習方式を参考に考えてみました。
<ウォーゲーム初心者にインストする時のアドバイス>
ややこしいルールや忘れやすいルールは思い切って省略しましょう。
ゲームを正しくプレイするより、ゲームを楽しく遊びましょう!
とてもステキなウォーゲームブログを見つけました。
ゲームやメカニズムの特徴を丁寧にまとめられていて読み応えあります。
「KOREA -Forgotten War-」OCS(MMP)を対戦する (1)
Their Finest Hour -歴史・ミリタリー・ウォーゲーム
OCSとは、オペレーション・コンバット・シリーズという、1つの戦役全体をフルマップ2枚以上、コマ1,000個以上(旅団~師団規模)でシミュレートする本格的なウォーゲームです。航空部隊や水上艦艇もユニット化されており、まさしくキャンペーンゲームにふさわしいコンポーネントが揃っています。シリーズゲームの多くはビッグゲームですが、どれもマップ半分からのシナリオが豊富に用意されていて、ユーザーの立場に立った非常に優しいデザインになっています。
サンセットゲームズのOCSゲームのページからOCSシリーズルールv4.3(最新版)の公式日本語ルール(52ページ-4.36MB)やOCSスターターガイド日本語版(21ページ-10.3MB)も無料ダウンロードできます!
この日プレイされたゲームは、『太平洋空母決戦』、『GMTアルデンヌ'44』、『EP関ヶ原』、『スターウォーズレベリオン』、『AHビクトリー・イン・ザ・パシフィック』、『ASL』✕2でした。今日も満員御礼。皆さま、ご参加ありがとうございました。コロナ対策のご協力もありがとうございました。今日はTwitterで知り合ったくろさんが初参加してくれました。
今日はひさしぶりに、ぴょんさんが参加してくれました。ASLの対戦が楽しすぎるぴょんさん。
今日は教会を巡るシナリオでした。
『太平洋空母決戦』はウォーゲームハンドブック2012の付録ゲームでルールわずか4ページで太平洋戦争を再現しています。 2号さん(左)と聯合艦隊さん(右)の対戦です。
ミッドウェー海戦で日米機動部隊が激突!アメリカ軍に空母が6隻もいてたけど両軍の損害は軽微。
2号さんが持ってきたエポック社ウォーゲームの超レアカタログ。『戦国大名』も『武田騎馬軍団』も『バトル・オブ・ブリテン』も箱絵が違ってます。とうとう発売されなかった『遠すぎた橋』とか。2号さんに言えば何でも出てくるのでドラえもんのポケットを持ってると言われてます(笑)
『GMTアルデンヌ'44』は初参加のくろさんも見学していただいて5人でワイワイやってました。BOWさんとFRTさんと鉄人デグさんがプレイしてました(写真はおの部長(左)と鉄人デグさん(右)の2人しか写ってないですけど)。この前まで数ヶ月続いていた『GMTスターリングラード'42』の研究プレイはソ連軍の急所が見つかったそうで、そこを突かれるとソ連軍がどうがんばっても守り切れないそうです。というわけで、次はアルデンヌに戻ってきました。
『EP関ヶ原』はやっちゃんさん(左)と賊軍さん(右)の対戦です。エポック版です。
赤色の駒が東軍、水色が西軍で山手の入口が関ヶ原。徳川家康率いる東軍はここを抜ける京に上れますが、石田三成率いる西軍が阻止しようとします。ゲームの序盤、東軍が侵入してきたところ西軍はまだ城に籠もっています。徳川家康の部隊。
エポック版は図表も漢字で書かれてます。
『スターウォーズレベリオン』はイチローさんとわむさんの対戦です。めっちゃカッコイイ!
ミドルアースにてSW:Rebellionで反乱軍を担当。拡張セットアップでダゴバにデススターを置かれると反乱軍は戦力増強が厳しいです💦
— わむ (@wamu2yk) February 23, 2021
ホス基地に迫るデススターに対して決死の反撃を試みるも、あと一歩のところで戦闘機隊全滅❗️
あともう一息で勝てたかも、と錯覚出来るのがこのゲームの良い所ですよ。 pic.twitter.com/FJINpw4wL1
『AHビクトリー・イン・ザ・パシフィック』はおの部長(左)と聯合艦隊さん(右)の対戦です。ウォーゲームって一日遊んでも終わらないと思われがちですが、ライトなゲームは2~3時間で終わるので午前午後で2ゲーム遊ぶことも可能です。
こちらの『ASL』はToonさん(左)とバーディ師匠(右)のベテラン勢の対戦でした。スターリングラードのシナリオみたい。こちらは大変落ち着いた雰囲気でした。
皆さま、おつかれさまでした。
次回のミドルアースのゲーム会は3月14日(日)です。
場所は大阪市立北区民センター。
※緊急事態宣言中でも三密対策を徹底してwithコロナ体制で開催する予定です。
私たちは一緒に歴史ボードゲームやウォーゲームを楽しんでもらえる方々を募集しています。うまい人よりも楽しい人募集中。最近、数名の新人さんがやってきています。興味のある方、どしどしお問い合わせください。
ウォーゲームの部屋(掲示板)で対戦希望や対戦予定のマッチングを行っていますので、どなたでもご覧下さい。
▼ゲームクラブ「ミドルアース」公式サイト
http://sunsetgames.cocolog-nifty.com/middleearth/
ミドルアースのメンバーの皆さま、コロナ禍ですが協力し合ってみんなが楽しいゲームライフを送れるようにがんばりましょう!
ゲームマーケットやミドルアースのゲーム会で、最近20~30代の「現役ゲーマーさん」や「これからゲーマーさん」と話をする機会がたくさんできました。彼らは「ウォーゲームを遊んでみたい!」と声を揃えるのですが、そこには一つの大きな壁が立ちはだかっていることがわかったのです!
ルールブックを読んでも理解できない問題
ゲームを買いました、ルールブックを読みました、よくわかりません。多くの若者はこれなんです。考えてみればウォーゲームのルールの書き方って、私がウォーゲームを遊び始めた1980年代からさほど進化していません。専門用語は多いし、図は少ないし、ページ数は多いし、文章そのものがわかりにくい。それが今の若者ゲーマーの声なのです。
大きな話題になった『歴史群像』付録ウォーゲーム「モスクワ攻防戦」や「ノルマンディーの戦い」が非常に多くの皆さまに遊ばれたのは、「ルールブックがわかりやすい(理解できる)」ことが大きな要因でしょう(30,000部以上売れたと聞いてます)。これは「非ウォーゲーマー」から実際に聞いた話です。
イベント等でウォーゲームを遊べる場所を提供することもとても大事なことですが、そもそもゲームを買った人が遊べる環境を作ることこそがウォーゲーム世界発展の大命題だと考えます。読んでもわからないけど教えてもらったすぐにわかるのがウォーゲーム。その点、継続的なインスト環境を提供できるゲームクラブは超重要でしょう。
サンセットゲームズは全国のウォーゲームクラブを応援しています。
※あくまで個人の感想です。
ウォーゲームのメカニズムに興味がある人は『独ソ電撃戦』がオススメです!
サンセットゲームズのブースは【A07】です。まだブースマップが公開されてませんが先に宣伝しておきます。
ゲームマーケット2021大阪のカタログ原稿です。ボドゲはだいたい30%オフ。デザイナーの山崎雅弘先生が来て買った本やゲームにサイン入れてもらえます。特に今回はゲームや本のアウトレットは50個以上はあるんじゃないかと思います。
アウトレットはミドルアースの年末のバザー(ゲーム会レポに写真あります)で売れ残ったゲームがたくさん集まる可能性大です。松浦さんもたくさん持ってくるって言ってますし、山崎雅弘先生は自宅の書籍を放出すると聞いてます(希望者には快くサインしてくるそうです)。これに写ってるいくつかのゲーム等が持ち込まれることになってます。この他にもコマンドマガジンやS&T誌のバックナンバーとか。今回の超目玉になること間違いなしです!こちらの動画ごらんください!
サンセットゲームズのブースはたぶんこんな感じになると思います。オモテはサイコロ、ウラはゲーム。オレンジのテーブルが目印です。
オモテのサイコロ。567種類あります。
コロナ前はいつもすごい人でこんなことになってました。
ウラのゲーム。『戦国大名』はエポック版持ってる人が買っていく謎現象あります。安くしてるのは入場料分還元です。
会場広いので、この夕陽のロゴを探してください。
皆さまのご来場、よろしくお願い申し上げます。
昨日、ゲームクラブのエエ話したんで今日はプレイヤーの目線からお話しします。ゲームクラブに入るとゲームライフがとても充実するのですが、メンバー10人いるからといって全員と対戦する必要なんてありません。みんな技量も違うし、好みも違うし、プレイスタイルも異なるので、自分に合った人とだけ仲良くしておけば良いのです。雰囲気オッケーのプレイヤーが勝利至上主義ガチプレイヤーと対戦してもおもしろくないでしょうから。
歴史ボードゲームを楽しく遊ぶためには、たくさん大事なことがあります。
さあ遊ぼうよってなった時に必要なのは、やっぱり対戦相手。良い対戦相手との出会いはその人の運命を変えます。じゃあ、良い対戦相手ってどんな人?それは、おもてなしのココロがある人、と私は考えています。対戦相手に楽しんでもらおう、と思うココロがある人。
対戦する前にルールブックを読んでソロプレイしてくる人がいます。その人は高いレベルの対戦を相手に提供できます。ここで言う「高いレベルの対戦」というのは、歴史ボードゲームの魅力を十分に引き出す対戦のことです。正しくルールを理解し、そのメカニズムをうまく運用できた対戦は大いに楽しめることでしょう。
困っている対戦相手に声をかけ、相手が聞きにくいことを聞き出してアドバイスしてくれる人がいます。反対に、アドバイスを押し売りしない人もいます(自分の考えだけで対戦したいと言う人もいるはずです)。会話しやすい環境を作ってくれたり、長考してもじっと待ってくれる人は楽しい対戦を相手に提供できるはずです。
勝敗に関係なく楽しい会話ができる人はすばらしいと思います!対戦相手が勝負どころのダイスロールで良い目が出たり、ゲームに勝つと対戦相手は喜ぶはずです。そういう時は「お見事です!」と対戦相手を大いにほめたたえましょう!
おいしい料理を出しても接客態度の悪いレストランは流行りませんよね。歴史ボードゲームもよく似たもんだと思うんです。過剰に勝ち負けにこだわりすぎて、対戦相手にイヤな思いをさせないように心がけましょう。
対戦相手に対して「遊んでくれてありがとう」と思うココロがあれば、歴史ボードゲームのユーザーはもっと多くなって、もっと豊かになるかもしれません。そして、これからそうなることを願います。きっとそうなると信じています。
「◯◯さんと一緒に遊ぶと楽しい!◯◯さんと一緒にゲームがしたい!」と思われる人になりましょう。
歴史ボードゲームの多くは領地拡大や敵の撃破がメインテーマ(勝利条件)になっていることが多いので、相手を攻めないと勝てないのです。攻められた側は機嫌を損ねることも…。それでも楽しむためにはプレイヤー全員の協力が必要です。
『戦国大名』で桶狭間の戦いの時に織田信長が出した「奇襲」の吉凶札(イベントカード)。
今川義元は実はめっちゃ有能な大名説あります。威信5内政4は織田信長と同じで領国の安定間違いなし。桶狭間の戦いはホントに残念無念でした。
ゲームクラブ「ミドルアース」では、いつも楽しく遊んでます。こんなふうに遊んでもらえると『戦国大名』を作った人は大変喜びます。
最近、思うことはゲームクラブの使い方。
ゲームクラブに行ったら「何かプレイしないといけない!」と使命感に燃える方は非常に楽しめている人でしょう。ゲームクラブというツールを非常にうまく活用して自分の心を大いに満たしています。
でも、ゲームクラブに行ったら「何かプレイするのはいやだなぁ」と思っている方もいます。ゲームが下手だから対戦相手が迷惑かけちゃうかも(→だからやらない)とか、見ている方が好きだからとか、そういう理由です。
ゲームクラブに行ったら、まぁ同じ時間に同じ場所にウォーゲーマーが集まれば、対戦しましょうと言うことになりがちですけれど、我々もいい大人になってきて、若い頃みたいにがむしゃらにプレイしようとする体力・気力がなくなっているのも事実です。
価値の多様化という便利な言葉もあります。人によって遊び方はいろいろ。
ルールを教えてもらったり、プレイレポートや作戦研究をライブで体験できるのが「観戦」なのです。
「ゲーム買ったけどルールがよくわからない」
そんな人こそ、積極的にゲームクラブに行ってほしいと思います。
ミドルアースでやってる実際のインスト風景です。『ASL』を覚え立ての頃のぴょんさん(左)を教えるToon先生(右)。『ASL』は教えてもらった方が断然理解が早いです。一人だとルールを勘違いしていてもずっと気づきません。
作戦級ウォーゲーム初めての吉水さん(右)にみんなで対戦しながらレクチャー中の風景。おの部長(右から2人目)が手取り足取り教えてくれます。
ついにゲームマーケット2021大阪の開催が正式決定されました。
ゲームマーケット公式サイトに告知があります。
【拡散希望】来年の #ゲームマーケット大阪 は申込数330以下なら開催しないと公式発表ありますが不足のブースは地元の弊社が全部お借りしようと思ってます。なので出展者の皆さまは新作を創ってください。参加者の方はご来場ください。すでにゲムマ事務局には連絡済みです。続く#ゲムマ21大阪
— 【ゲムマ大阪あるよ】こかど@サンセットゲームズ (@hkokado) November 16, 2020
先日のミドルアースのゲーム会に「ウォーゲームのルール読んだけどわからない」というワカさんが来られました。
お題は『GJ大日本帝国の盛衰』。太平洋戦争のキャンペーンゲームです。太平洋戦争のゲームは陸海空三軍連携必須なので、だいたいややこしいルールの書き方になります。陸軍部隊用ルール、航空部隊用ルール、艦隊用ルールがタテに並び、それらが全部横に繋がって相互に影響を及ぼすのでしかたないところです。
私も遊んだことのないゲームだったので、ご依頼いただいてからルールブック読みました。いや、これはなかなかハードル高いなぁと。せっかく遊んだので備忘録をまとめてみようと思います。
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◆このゲームは海輸ポイントのマネージメントゲームです。おおまかに言うと、海輸ポイントを使って陸軍と航空ユニットを動かし、一部を燃料ポイントに変換して艦ユニットを動かします。陸空の移動は海輸ポイント、艦ユニットの移動だけ燃料ポイントを使います。燃料ポイントは艦ユニット専用と覚えておきましょう。
◆再配備と作戦移動の役割を明確にします。このゲームのユニットの移動は、第一再配備フェイズ→作戦移動フェイズ→第二再配備フェイズという流れ。再配備は言わば、自軍支配港間の戦略移動、部隊集結用の移動です。作戦移動は敵を攻める時の移動。毎ターンの流れは、第一再配備で攻める用ユニットを集める→作戦移動で敵ユニットを攻撃・撃破→第二再配備に後詰め(攻め入った港の支配判定は直前の帰港フェイズで自軍支配下になります)となります。
◆自力移動(9.3)はほぼ陸軍ユニット専用ルールです。ビルマ方面にいる陸軍ユニットがインド攻めに行く時に使いましょう。
◆日本軍はトラック島が攻撃の起点です。無限に艦ユニットを収容できるので大艦隊の出撃が可能です。周囲の島に航空ZOCを張り巡らせておくことがとても大事です。敵ユニットの移動を妨害しながら味方の行動範囲を広めます。そのためには周囲の島をできるだけ多く占領しなければなりません。航空ZOCは陸戦ウォーゲームの戦線に置き換えればわかりやすいかも。
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と、簡単にまとめてみました。ワカさんは海輸ポイント、燃料ポイント、船舶ポイントの違いに混乱されてました。多くの皆さまもハードルになってるのはおそらくそこだと思います。
歴史ボードゲーム無料相談会はミドルアースのゲーム会でだいたい開催してますので、ウォーゲームや歴史ボードゲームのルールがわからなくて困ってるという方はいつでもご相談ください。お待ちしてます。
独ソ戦はソ連が勝ったんだけどウォーゲームで必ずソ連が勝つゲームを作るとクソゲーだと言う人たちが出てきます。ところが、ドイツが勝つと歴史通りにならないからクソゲーだと言う人たちが出てくます。さて、どっちが正しいのでしょうか?どっちも正しいのでしょうか?
ウォーゲームには、歴史が背景にあること、ゲームスタート時の両軍の戦力が非対称であること、ゲームの手順が非対称であること。この3つが大きな特徴で、どれもドイツボドゲのメカニズムにはないものです。ゲームバランスがイーブンじゃないウォーゲームもたくさんあります。それどころか、意図的にゲームバランスを一方の側に有利に操作したものまであります。これまで発売された数々のウォーゲームを見ていくと、ゲームバランスがイーブンでないとダメというのは、ウォーゲームに限って言えば当てはまらないのかもしれません。
ウォーゲームが評価される指標はプレイヤーの感想だと私は考えています。簡単に言うと、遊んだ人のプレイ感。このゲームすごくおもしろかった!とか、もう一回プレイしてみよう!という気持ちです。ウォーゲームだけを見て評価するのではなく、ウォーゲームと二人のプレイヤーをセットにした上で、プレイヤーに視点を置いた形で評価するのです。
『バルジ大作戦』(通称エポックバルジ)のドイツ軍はドドーンと大突破して爽快感バツグンですが、手練れの連合軍プレイヤー相手にはほぼ勝てないようになっています。これは意図的にゲームバランスを連合軍有利に傾けて、連合軍の価値を高めているからです。その結果、何度も繰り返して遊ばれる名作になりました。
良いウォーゲームには、両軍どちらにもカドが立たないように異なる価値を与えて、どちらの陣営でも楽しめる工夫が施されているものです。その結果が史実と異なり、歴史のifが起こったとしても、楽しく遊び続けられるのであれば、勝敗バランスを傾けるというウォーゲームデザインのテクニックはどんどん使っていくべきだと私は思っています。
ウォーゲームって難しそう。いや本当に難しい。でも、いまだたくさんの人に遊ばれてますし、新しく遊び始める人もいます。ウォーゲームと言っても全部難しいわけじゃなくて、やっぱりピンキリなんです。上を見れば『キャンペーン・フォー・ノースアフリカ』という伝説のウォーゲームは公称プレイタイム1,000時間と言われてますし、A4サイズのゲーム盤に駒10個くらいで30分で終わるウォーゲームもたくさんあります。
私が思う入門用ウォーゲームの難易度ってボドゲの重ゲーくらいの感覚。『サイズ』とか『テラフォーミングマーズ』とか『アグリコラ』できる人はウォーゲームを普通に遊べるでしょう。これら重ゲーを好む人とは複雑に絡んだギミックを理解して運用するところに魅力を感じる思考回路を持っている方ですから非常にウォーゲーム向きです(戦史に興味があればなおベター)。
サンセットゲームズでは最近発売するゲームには難易度を表記してあります。
難易度は5段階(1簡単→5激ムズ)で、
★ 入門用
★★ 初級用
★★★ 中級用
★★★★ 上級用
★★★★★ 超上級用
に分けてます。
おおまかに日本語ルールのページ数が基本値でシステムの特殊性が修正値となって私が決めていて、今の時代ならルールブック20ページまでは入門用と考えています。つまり、『THE KOREAN WAR』や『ロストフ'41』などスタンダード・コンバット・シリーズ(SCS)の多くのフルマップ1枚ゲームや『コンバット・インファントリー』などの積み木ウォーゲームは★(入門用)となります。
ボードゲーム世界でも、かつて入門用だった『カタンの開拓』や『カルカソンヌ』が今は中量級と言われています。今はスマホでいつでも必要な情報を引き出せる時代です。昭和と同じ物差しで考えるのはナンセンスでしょう。いろいろなことを考えて基準は変えていかないといけないと思っています。
また、ウォーゲーマーが思いつく入門用ウォーゲームって『ドイツ戦車軍団』シリーズの「エルアラメイン」や「ダンケルク」と言われていますが、どれも作戦級ウォーゲームなんでプレイ中の盤面を見ても何をしているかよく見えません。特に記号と数字しかないユニットはよくわからないと聞こえてきます。やっぱり戦闘のリアリティとか「らしさ」を出せるのは戦術級ウォーゲームかな、と考えています。やっぱり、ウォーゲームにとってリアリティとワクワク感は生命線だと思ってます。
ちなみに私が最も衝撃を受けたゲーム
伝説の難易度10のウォーゲーム
空戦マッハの戦い
エポックのワールドウォーゲームシリーズのカタログ貼っておきます。
どうぞ懐かしんでください。
関ヶ原(第二版製作中)と史上最大の作戦と戦国大名と朝鮮戦争は弊社で再版してます。
▼サンセットゲームズ公式サイト
sunsetgames.co.jp
▼サンセットゲームズ公式通販サイト
http://sunsetgames.theshop.jp
ウォーゲーム出戻り組のアラフィフの皆さん、あの栄光の時代を思い出しませんか!
▼サンセットゲームズ公式サイト
sunsetgames.co.jp
▼サンセットゲームズ公式通販サイト
http://sunsetgames.theshop.jp
写真は旧エポックのリメイク『戦国大名』。当時、別売だったエクスパンションキットの武将257人とシナリオを一緒にまとめて、さらに38名の追加武将と4本のシナリオを加えました。これにより、シナリオは計20本、武将駒は計398名になりました。この他、ルールの明確化と改訂、地図盤や駒などのコンポーネントの改良、プレイ補助シートの追加、そして全国のユーザーからローカルルールを募集し、選択ルールとして採用しています。武将の解説は、最近の研究成果を取り入れて全面改訂しました。
この他にも、旧エポック『史上最大の作戦』と『朝鮮戦争』(THE KOREAN WARと改名)と『関ヶ原』(第二版制作中)、ホビージャパン『太平洋艦隊』(現在第三版制作中)と『フリートバトルズ』(聯合艦隊と改名)等をリメイクしています。
この他にもサンセットゲームズは海外ウォーゲームも日本語ルール付で販売しています。
昨年8月に発売して大人気の『OCSハンガリーラプソディ』。独ソ戦末期のハンガリーの戦いがテーマです。ソ連軍の大兵力がハンガリーの首都ブダペストに襲いかかります!
昨年発売の新作3つ。『SCSロストフ'41』と『MMPラストスタンド』と『TCSアリエテ』。
※写真は私物です。ゲームにカウンタートレイは付いていません。
そして昨年10月発売の『SCSアイアンカーテン』。なんと!1945~89年までの米ソ対決の仮想第三次世界大戦をテーマにした作戦級ウォーゲームです!
『太平洋艦隊』のVASSALモジュールをもりつちさんが作ってくれました。外出自粛にVASSALはとても強い味方です。
もりつちの徒然なるままに
Pacific Fleet VASSALモジュール公開します
※ダウンロードできない場合は、右クリックして「名前をつけてリンク先を保存」を選択してください。
簡単な紹介もあるのでご覧になってください。
もりつちの徒然なるままに
Pacific Fleet(SSG/HJ) - VASSAL版作成
「VASSALできたけどルルブないとゲームできへんなー」と思いまして『太平洋艦隊』のいろいろ公開しました。ルールブック、チャート、マップ、ユニットリストなんかも揃ってます。
太平洋艦隊の商品案内ページからダウンロードできます!
※エラッタはQ&Aとエラッタのページにあります。
『太平洋艦隊』再版までこちらを楽しんで頂ければ幸いです。
もりつちさん、どうもありがとうございました。
『太平洋艦隊』(第3版)をプレオーダー受付中!
『太平洋艦隊』はかつてホビージャパン社から発売されていた同名ウォーゲームで、太平洋戦争を真珠湾攻撃から終戦までを再現した戦略級ウォーゲームです。今回発売する第3版には、ご要望のあったZ旗と「震電」、「橘花」、「秋水」の航空機ユニット、Q&Aまとめ、そして『プランサンセット』1号の掲載した追加シナリオ「珊瑚海リターンズ」と「沖縄戦」を追加します。
12月か1月に箱入りで発売する方向で、ひさしぶりに山崎雅弘さんとタッグを組んで作業を進めています。カバーアートはかつてのロジャー・マクゴワン先生が描いた「ニミッツ元帥」です。
詳細・ご予約はプロジェクト100のページをご覧ください。
この日プレイされたゲームは、『戦国大名』、『GMTクルセード&レボリューション』、『MMPシフティングサンズ』、『PWセッティングサン・ライジングサン』、『GJ大日本帝国の盛衰』、『ASL』でした。今日も満員御礼。皆さま、ご参加ありがとうございました。コロナ対策のご協力もありがとうございました。今日は『GJ大日本帝国の盛衰』のルール読んだけど全然わからないという方の無料相談ありました。
麒麟がくる最終回記念の『戦国大名』プレイです。左から幹事のよっしーさん、賊軍さん、おの部長、坂本さん、そして『信長の野望』しかやったことないという『戦国大名』初体験のモリヘイさんで遊んでました。おの部長は進行係&審判です。『戦国大名』は他プレイヤーの領地に攻め入ったり妨害工作を仕掛けたりすることになるので、エポック版が遊ばれていた30年前はプレイヤー同士が言い争いになることもたまにあったようです。そして、攻められるのはだいたいゲームを始めたばかりキャリアの浅いプレイヤー。ミドルアースではみなさんがきちんと楽しく遊べるようにルールサポートや楽しい雰囲気作りのために進行係や審判制を導入しています。
モリヘイさん(茶色)の不穏工作が伊勢で国一揆に発展し、モリヘイさんに20城が味方につく。もしかしてモリヘイ包囲網ができる?
『GMTクルセード&レボリューション』はBOWさんと鉄人デグさんの対戦です。『トワイライト・ストラグル』と同じカードドリヴンシステム(CDS)のスペイン内戦ウォーゲームです。マップはスペイン国内なのわかりますか。とても良いウォーゲームと評判です。
鉄人デグさんはあらゆるウォーゲームも遊びこなすスーパーウォーゲーマー。「今度◯◯のゲームしましょうよ」とお願いするとどんなゲームでも引き受けてくれます。見てください、この風格!
『MMPシフティングサンズ』はFRTさんがあるかたさんにインストプレイ。初期のカードドリヴンシステム(CDS)のウォーゲームで、第二次世界大戦における北アフリカ戦役をテーマにしています。もう古いゲームで絶版ですが、やはりCDSゲームは人気があります。
『PWセッティングサン・ライジングサン』はやっちゃんさん(左)と聯合艦隊さん(右)の対戦です。買ったけどこれ遊んでくる人いないだろうなーというウォーゲームでもミドルアースならば遊ぶ相手が必ず見つかります。やっぱりゲームクラブはこういう時に活躍します!
ペイパーウォーズ誌の付録ゲーム。『ウォー・アット・シー』の日露戦争版です。
戦艦三笠が戦闘中です。
今日の『ASL』はこれです。INBさんとバーディ師匠の対戦。このシナリオは名作だそうですよ。
右手前にある糸、何に使うかわかる人はかなりの高確率でウォーゲーム遊んだことがある人かもしれません。
こんなふうに使います。ヘクスの中心同士を結んで、射撃時に敵が見えてるか見えてないかの判定用です。昭和ウォーゲーマーには糸派とゴム派がいてます。ゴムは伸びるので長距離観測に便利ですが、肝心なところでプチンと切れるのがたまにキズ。
この日はウォーゲームのルール読んだけどわからないというワカさんが来られまして、私はウォーゲーム無料相談会でインストでした。今日の『GJ大日本帝国の盛衰』。海輸ポイントと燃料ポイントで混乱されてました。第1ターンの日本軍の侵攻と真珠湾攻撃を解決してルール覚えていただきました。次のミドルアースのゲーム会で聯合艦隊さんと対戦する予定みたいです。ルールわからないゲームをインスト→対戦というすばらしい流れがミドルアースにはあります。
皆さま、おつかれさまでした。
次回のミドルアースのゲーム会は2月23日(火祝)です。
場所は大阪市立北区民センター。
※緊急事態宣言中でも三密対策を徹底してwithコロナ体制で開催する予定です。
私たちは一緒に歴史ボードゲームやウォーゲームを楽しんでもらえる方々を募集しています。うまい人よりも楽しい人募集中。最近、数名の新人さんがやってきています。興味のある方、どしどしお問い合わせください。
ウォーゲームの部屋(掲示板)で対戦希望や対戦予定のマッチングを行っていますので、どなたでもご覧下さい。
▼ゲームクラブ「ミドルアース」公式サイト
http://sunsetgames.cocolog-nifty.com/middleearth/
ミドルアースのメンバーの皆さま、コロナ禍ですが協力し合ってみんなが楽しいゲームライフを送れるようにがんばりましょう!
ゲームの途中でルールの間違いが見つかって、その時点でお開きになる、というのはウォーゲームあるあるです。
ウォーゲーマーってまじめな人が多いからでしょうか。
何ページもルールあるんだから、間違って遊んだっていいじゃないですか。
分厚いルールブックを全部なんて、みんな覚えられないですよ。
ゲームが先に進んでしまっていたら、以前の結果は訂正できません。つまり、間違いが見つかった時にすでに他の行動が行われていたら、やり直すことはできません。
つまり、巻き戻し不可。これから先は正しいルールで遊ぼうという考え方です。
TCGでは一般的なルールなのですが、なぜかウォーゲームでは浸透していません。
TCGのデザイナーは、プレイヤーが「ルールを間違って遊ぶ」ことを当たり前に想定してルールを作っています。ウォーゲームのデザイナーは、みんなが「ルールを正しく理解して遊べる」ことを当たり前に想定してルールを作っています。そこが大きな違い。当たり前のことなんだけど、びっくりするくらい大きな違い。ここをクリアすれば、ウォーゲームってもっと楽しいホビーになると思います。
ゲームは正しく遊ぶより楽しく遊びましょう。
新型コロナウイルスの影響でイベントがなくなったりゲームクラブの活動が縮小したりしてます。そんな時はウォーゲームの一人プレイがオススメです。私も1990年代後半のウォーゲーム冬の時代には対戦相手が一人もいなくなって2年間ずっとミドルアースのゲーム会でウォーゲームを一人プレイしてました。おの部長も『戦国大名』の16人用シナリオを一人で遊んでいたそうです。手番中はその大名になりきることが大事と言ってました。
ゲームでうまくいなかったらスッパリあきらめて何度でもやり直しましょう。
サイコロ振って良い目が出なければチャチャっと振り直しましょう。
あなたの夢を一人プレイで実現してください。
私が冬の時代によくソロプレイしていたのは『AHパンツァーグルッペ・グデーリアン』です!
もりつちさんは日本で一番ウォーゲームのリプレイを書いている方です。『ソロモン夜襲戦』や『海空戦!南太平洋1942』や『決戦!ア・バオア・クー』のゲームデザイナーといった方が有名かもしれません。
もりつちさんがまとめた『SCSアイアンカーテン』1989年シナリオのリプレイ全3回です。第三次世界大戦の最悪のストーリーになっています。
もりつちの徒然なるままに
SCS Iron Curtain - 1989年シナリオをプレイする【3】
とてもわかりやすい物語になっていますので、ぜひとも読んで楽しんでください。
もりつちさんは、このゲームを一人プレイしてリプレイを書いています。コロナ禍で家にいる時間が長くなっていますから、読者の皆さまもウォーゲームの一人プレイにトライするのはいかがでしょうか。
「麒麟がくる」がとうとう終わりました!明智光秀は本能寺の変からまもなく山崎の戦いで羽柴秀吉に敗れた後、生き延びて南光坊天海として徳川の幕政に関わったとの“生存説”を再現したラストシーンが衝撃でした。それにしても回を追う毎に、長谷川博己さん、染谷将太さん他、多くの俳優陣の迫力がどんどん大きくなって毎回圧倒されました。
とてもステキな大河ドラマが終わったことを記念いたしまして、ゲームクラブ「ミドルアース」でも、みんなで『戦国大名』遊びぼう!という気運が高まりましておもしろ企画が実行されることに。題して…
ソーシャルディスタンスを保ちながら『戦国大名』を楽しく遊ぼうイベント
2月11日(木祝)のミドルアースのゲーム会で開催予定です!
ゲームは幹事のよっしーさんが用意してくれます。
参加の方は手を上げてくださいまし。
シナリオするかフリーセットアップなのかは人数次第です!
とても楽しみにしてます!
※一般の方、未経験の方でも参加可です。DMください→kokado.iphone@gmail.com
ゲームの情報はサンセットゲームズ公式通販サイトをご覧下さい。
ウォーゲーム出戻り組のアラフィフの皆さん、あの栄光の時代を思い出しませんか!
▼サンセットゲームズ公式サイト
sunsetgames.co.jp
▼サンセットゲームズ公式通販サイト
http://sunsetgames.theshop.jp
写真は旧エポックのリメイク『戦国大名』。当時、別売だったエクスパンションキットの武将257人とシナリオを一緒にまとめて、さらに38名の追加武将と4本のシナリオを加えました。これにより、シナリオは計20本、武将駒は計398名になりました。この他、ルールの明確化と改訂、地図盤や駒などのコンポーネントの改良、プレイ補助シートの追加、そして全国のユーザーからローカルルールを募集し、選択ルールとして採用しています。武将の解説は、最近の研究成果を取り入れて全面改訂しました。
この他にも、旧エポック『史上最大の作戦』と『朝鮮戦争』(THE KOREAN WARと改名)と『関ヶ原』(第二版制作中)、ホビージャパン『太平洋艦隊』(現在第三版制作中)と『フリートバトルズ』(聯合艦隊と改名)等をリメイクしています。
この他にもサンセットゲームズは海外ウォーゲームも日本語ルール付で販売しています。
昨年8月に発売して大人気の『OCSハンガリーラプソディ』。独ソ戦末期のハンガリーの戦いがテーマです。ソ連軍の大兵力がハンガリーの首都ブダペストに襲いかかります!
昨年発売の新作3つ。『SCSロストフ'41』と『MMPラストスタンド』と『TCSアリエテ』。
※写真は私物です。ゲームにカウンタートレイは付いていません。
そして昨年10月発売の『SCSアイアンカーテン』。なんと!1945~89年までの米ソ対決の仮想第三次世界大戦をテーマにした作戦級ウォーゲームです!
※現在、大阪府は緊急事態宣言下で新型コロナウイルスの収束が見えない中、出席に心配な面もあると思いますが、当日会場では三密を避ける対策を徹底し、withコロナ体制で開催する予定です。ただし、今後の状況によっては中止も想定しています。
2021年3回目のミドルアースのゲーム会です。
掲示板を作ったので、対戦予定や出欠の書き込みお願いいたします。
【2月11日】麒麟がくる最終回記念でミドルアースのゲーム会は戦国大名あります!
コロナ対策のご協力よろしくお願いします。
よければ興味のある方も見学や雑談しにいらっしゃってください。
場所はJR天満駅/地下鉄扇町駅すぐの大阪市立北区民センターです。
▼ゲームクラブ「ミドルアース」公式サイト
http://sunsetgames.cocolog-nifty.com/middleearth/
※現在、大阪府は緊急事態宣言下で新型コロナウイルスの収束が見えない中、出席に心配な面もあると思いますが、当日会場では三密を避ける対策を徹底し、withコロナ体制で開催する予定です。ただし、今後の状況によっては中止も想定しています。
歴史ボードゲームを買ってはみたものの「ルールを読んだけどよくわからない」という方々へ。ぜひ、ゲームクラブ「ミドルアース」にお越しください!「わからないウォーゲームや歴史ボードゲーム」を持ってくると、もれなく無料でティーチングいたします。
当日、そのまま会場にやってくるか、事前に「〇〇ゲームのティーチング希望」とご連絡いただければ大丈夫。一人で来るのが怖い時はお友達を誘ってみましょう。ゲーム会に勧誘することはありません。覚えたゲームは仲の良いお友達同士で遊んでください!
次のミドルアースのゲーム会は2月11日(木祝)に大阪市立北区民センターで開催です!
▼ミドルアース大阪本部の公式サイト
http://sunsetgames.cocolog-nifty.com/middleearth/
★新型コロナウイルス感染拡大防止のお願い
・入室時に必ず手洗いもしくは備え付けの除菌スプレーで消毒してください。
・マスクは常に着けてください(ゲーム中も)
・当日、体調が少しでも優れない方はお休みしてください。
歴史ボードゲーム研究家、古角博昭が考える、歴史ボードゲームとウォーゲームの違いとは何でしょうか。この2つ、似ているようで実はまったく違うボードゲームなんです。簡単に定義してみようと思います。
◆歴史ボードゲームはその名の通り、歴史がテーマです。戦争じゃなくても歴史であれば歴史ボードゲーム。でも、『アグリコラ』みたいに中世の農民をモチーフにしたゲームは普通のボードゲームと考えましょう。例を挙げるとすれば、『トワイライト・ストラグル』を筆頭に『戦国大名』、『シドマイヤーズ・シヴィライゼーション』、『ヒストリー・オブ・ザ・ワールド』、『パックス・ブリタニカ』、『トライアンフ&トラジェディ』でしょうか。
歴史ボードゲームは「歴史の背景を持ってはいるものの、史実の忠実性は問われない」ところが大きな特徴です。つまり、ゲームを遊んだ中でパラレルワールドが生まれても批判の対象にはならないのです。たとえば、『ヒストリー・オブ・ザ・ワールド』でローマ帝国がガリア地方やブリタニアに向かわず、中東に攻め進んでも誰も批判しません。歴史ボードゲームの歴史とは、あくまでもエッセンスや素材と考えれば良いかもしれません。
◆ウォーゲームは歴史ボードゲームの一種です。私が考えるところ、ゲーム盤がヘクス(六角形マス)で区切られている歴史ボードゲームはすべてウォーゲームです。ゲーム盤がエリアやマスで繋げられているポイント・トゥ・ポイント・システムでも、以下の条件に当てはまればウォーゲームです。
ウォーゲームは戦いをテーマにしています。戦争の一部を切り取った個々の作戦・戦闘(スターリングラード戦とかノルマンディー上陸作戦など)をテーマにしていることが多いですが、戦争全体(第二次世界大戦とかナポレオン戦争など)を再現しているものもたくさんあります。
ウォーゲームは歴史ボードゲームと異なり、「史実の忠実性」が大きく問われます。また、ゲームバランスが平等ではないこと、ゲーム開始時の両軍プレイヤーの戦力が非対称でアンバランス(一方が圧倒的に強いなど)なことが大きな特徴です。これはどちらも「雰囲気作り」を考えた上でゲームデザイナーが意図的に偏重させていることがほとんどです。なぜなら、ウォーゲームは勝敗よりもプレイングを通して雰囲気を味わったり、史実を学ぶことに重点が置かれているからです。実際、入門用として有名なウォーゲームである『ドイツ戦車軍団』に入っている3つのウォーゲームのうち、「エルアラメイン」と「ダンケルク」はどちらも連合軍がほぼ必勝ですが、それでも名作ウォーゲームと言われています。
以上が私、古角博昭が考える歴史ボドゲとウォーゲームの違いでした。これは異なる意見を否定するものではありません。議論が深まり、歴史ボードゲームに興味を持つ人が増えることを望みます。
私、古角博昭は、歴史ボードゲーム研究家を名乗っています。
歴史ボードゲームの制作や協力、執筆、イベント出演、講演などが主な仕事です。
14歳から歴史ボードゲームを遊び始めて36年、歴史ボードゲームクラブ「ミドルアース」の代表になってから31年、サンセットゲームズを創業してから今年で20年が過ぎてまして、そろそろこんな肩書きを付けても良いかなと思い至りました。
高校生の時に「ゲームでメシを食っていこう。30歳でゲーム会社を作ろう」と思い立ち、20代でゲーム雑誌のライターやゲームデザインのお手伝いをした後、29歳でサンセットゲームズを立ち上げました。ちょうど2000年の話。
最近では『歴史群像』の付録ゲーム「モスクワ攻防戦」(2018年)や「第二段作戦」(2019年)、「ノルマンディーの戦い」(2000年)等の制作や海外メーカーのウォーゲーム制作に協力させていただいてます。
今後も自分を育ててもらったボードゲームの世界に貢献できるような仕事にも目を向けていこうと思います。
歴史ボードゲーム研究家、古角博昭をこれからどうぞよろしくお願い申し上げます。
※歴史ボードゲームに関するご相談や取材、執筆や出演の依頼などはLINE ID kokado.line または kokado.iphone@gmail.com までお願いいたします。
中学生の時からずっとアバロンヒルやSPI、ホビージャパン、エポック、ツクダ等のウォーゲームを遊び続けています!
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