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2020年2月21日 (金)

『OCSスモレンスク』の戦車大隊がオーバーランの図

『OCSスモレンスク』の第1ターン、小川の対岸にソ連軍狙撃兵師団がいてドイツ第18装甲師団(18Pz)が前進できなくなっています。川を渡るためにはユニットの移動力を大きく消費するので、ドイツ軍はどうしても道路を通って小川を渡りたいところです。道路なら1/2移動力で通れますが、道路のない小川を渡るには戦車で+3移動力、自動車化歩兵は+5移動力かかってしまうのです。移動の遅れはソ連軍が立てこもるオルシャ(写真右の線路が交差しているところ)の攻略が遅れることを意味していて、その先にあるスモレンスク攻略に大きな影響が出てしまうでしょう。

Photo_20200222110201

ドイツ軍の手順を順におっていきましょう。

①観測用ユニットの移動
後方の第29自動車化歩兵師団(白ストライプの29Mtr)から砲兵大隊ユニットをソ連軍ユニットの隣まで移動させました。この砲兵大隊に爆撃を観測させることで、ドイツ軍航空機による爆撃(移動フェイズの爆撃はヒップシュートと呼ばれ、ドイツ軍だけができます)に-3コラム修正がなくなります(下表のシフト修正4参照)。

Ocschart1

スツーカの爆撃(ヒップシュート)
ドイツ軍のスツーカが飛んできました。ユニット1個で12爆撃力は脅威です!ドイツ軍の電撃戦にはこのスツーカが不可欠なのです。
まずは対空射撃の判定です。上表の左を参照してください。適用する修正なし。11以上が出なかったのでハズレでした。
爆撃の解決です。砲爆撃結果表の12-16の列が基本列となり、シフト修正、密集度修正どちらもありません。REとはだいたいステップ数のことを言い、ソ連軍狙撃兵師団は2ステップあるので2REです。サイコロを2個振って出た目は8。DGの結果です。DGになると移動力・戦闘力半減、AR-1、ZOCなしになります(AR=アクションレーティング。部隊の練度を表しています)。これでソ連軍狙撃兵師団は6戦闘力、AR1となりました。

③ドイツ装甲大隊がオーバーラン
ソ連軍狙撃兵師団が爆撃で混乱しているところに、北にいた第17装甲師団(17Pz)の装甲大隊が走ってきて背後からオーバーランをしかけてきました。移動モードで16移動力ありますが、隣のヘクスまで来るのに6移動力、オーバーランは地形に関係なく3移動力かかるのでドイツ軍の装甲大隊は合計9移動力消費します。
戦闘解決は両軍ユニットの戦闘力の合計を比較して整数比に直します。兵科マークが黄色の戦車ユニットは平地で歩兵を攻撃すると戦闘力が2倍になるのでドイツ軍戦車大隊の戦闘力は6、一方のソ連軍狙撃兵師団もDG状態なので6。戦闘結果表のオープン(平地)で1:1の列が基本列になります。
次に奇襲判定します。下表左上の奇襲判定表を参照してください。サイコロを2個振って出た目は5でした。しかし、ドイツ軍装甲大隊はAR5、ソ連軍狙撃兵師団のARはDG状態で1になっているので出た目に+4します。すると9なので奇襲が成功しました。奇襲が成功すると1D6分だけ戦闘比を右にずらします。今回は6の目が出たので9:1の列を使うことになりました。
戦闘解決のサイコロの目は10で「Ae3/DL2o2DG」。攻撃側(Attaker)のAe3はオーバーランなので無視します。防御側(Defender)は2ステップロスした上で、さらに2ステップロスか2ヘクス退却か1ステップロス+1ヘクス退却するかを選びます。しかし、今回は2ステップロスしてソ連軍狙撃兵師団が全滅、除去されたので他の結果は無視します。
この後、ドイツ軍装甲師団は残り7移動力で移動を続けることができます。移動力が足りれば、他のソ連軍ユニットにオーバーランをしかけることもできます。

Ocschart2

こうして道路を塞ぐソ連軍を撃破したドイツ軍は後方の装甲師団が速やかに移動できるようになりました。

OCSゲームは作戦級なのに戦術色が多彩です。

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