『ヒストリー・オブ・ザ・ワールド』のカウンティング戦略
先日のミドルアースのゲーム会の話。N川さんから電話がかかってきまして、「友人が『ヒストリー・オブ・ザ・ワールド』やりたいっていってます~」ということで急遽開催しました、ヒストリー大会。友人さんは前日深夜までこのゲームを研究されていたそうです。「国が出てくるところ全部覚えました!」と頼もしいお言葉。
第1ターン、N川さんがカウンティング戦略を採り始めます。カウンティング戦略とは、常に最下位に位置して最初に良い国カードを選んでしまおうという戦略。ラストで最強の大英帝国やフランス帝国を引いて、最下位からドーン!と一気に大逆転を狙うという、決まればとても気持ちの良い戦略です。そういうことで、せっかく(高得点源である)肥沃な中東に興ったヒッタイト帝国も領土を広げず。わずか5VPしか取りません。
しかし、私(青色)は先行逃げ切りで序盤からできるだけ得点を稼ぎ、第Ⅳエポックですでに137VP。一時的に周回遅れになるN川さん(緑色)
N川さんは戦略通り、フランス帝国を引き当て世界を席巻し、驚異の60点オーバー!
が、いかんせん1位との差が広がりすぎていたので今一歩及ばす!
※フランス帝国の方が先に手番が来るので、大英帝国よりも「フランス最強説」があるのです。
その直後、友人さんは大英帝国でヨーロッパとアメリカ大陸を真っ赤に染めたものの、やはりトップに及ばす。
ミドルアースでは『ヒストリー・オブ・ザ・ワールド』の研究が進んでいまして、次々と新しい戦略が考えられています。カウンティング戦略は実は非常に有効な戦略で、少し前まで私以外のみんなが採っていました。しかし、みんなやり始めると順番が後ろの国、そして高得点を得てしまう強大なローマ帝国やモンゴル帝国を敬遠するようになり、国カードの最後の1枚でもトップの私のところにまずまず良い国が回ってくるようになりました。そして「ケツの取り合い」の間に1位との差は開くばかり。今回の1位は折り返しの第3エポックが終わったところで最下位と50点以上離れていて、挽回できない差になっていました。
そして大事なことは、ゲームが終わった時、勝った人も負けた人も全員が「おもしろかった!」「また遊びたい!」と笑顔になったことです。
きっとN川さんがまた新しい戦略を考えてきてくれるでしょう!
N川さんはウォーゲームのデザイナーなので、戦略や作戦のひらめきは天才的なんです。
次のレポートも楽しみにしていてください!
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おお~!突っ走り戦略勝利しましたか!
おめでとうございます~~~!!!
で、最後は大日本(笑)?
投稿: 化夢宇留仁 | 2019年5月 2日 (木) 23:54
最後はお約束の大日本帝国でした(笑)
投稿: こかど | 2019年5月 3日 (金) 08:24