『トライアンフ&トラジェディ』を久しぶりに遊ぶ
このゲームが発売された2015年、ウォーゲーム界に旋風を巻き起こしたのが『トライアンフ&トラジェディ』。「栄光と悲しみ」という映画チックなタイトルです。
3人用のボードゲームなんです。ウォー(戦争)をテーマにしていますが、ヘクス使ってないし、ユニットも抽象的なので、どっちかというとボードゲームに分類しています。戦争チックなボードゲームのカテゴリーで『トワイライト・ストラグル』と一緒かと。
N川先生の「アカセ博士が平日休めるって言うんで久しぶりにトラトラしませんか?」という申し出を快諾して、二人の大好物のゲームを対戦しました。話し合いが回り回ること5分、私は地味めのソ連軍を担当することに。インスタ用にインスタ映えするようにゲーム開始時の写真です。
「おもしろい作戦考えてきたんですよー」と言いながら、西側連合国(英米)のN川先生が1ターン目(1936年)からドイツに宣戦布告してデンマークを占領します。あんたはおもしろいかもしれないけどドイツにっとっちゃたまったもんじゃない! デンマークはドイツのノド仏と言われる重要拠点ですから。「もちろん許せないですよねー」とアカセ博士のドイツがデンマークを奪還! そりゃそうなるよね。
一方、英独の戦争に取り残されたソ連は他国より遅れている工業化に資本を投下します。二人のやりとりを聞いて「楽しそうやなー、いいなー」と思いつつ、工場は順調に増え、ソ連にとってはなくてはならないこの2つの新兵器、「重戦車」と「ロケット砲」の開発に成功しました。軍備を最低限に抑えて外交にも注力して、ドイツの懐であるチェコスロバキアの衛星国化に成功。続いて、ポーランドも手中に収めます。スゴイ! なんて理想的な展開!
英独戦争はドイツ海軍が意外に強かった。その結果、戦争に敗れそうなイギリス軍。N川先生が講和を求めますが、あしか作戦(イギリス本土上陸作戦)を中止する代わりにジブラルタルを割譲されちゃいました。これで地中海はイタリアの海に。イタリア海軍安泰→イタリア安泰という図式が成立。アメリカ軍ってたまにイタリア半島に上陸してくることあるんですよね。史実のアンツィオ上陸戦です。アメリカがまだ参戦してくれないので、イギリスってやっぱり弱い。
英独戦争が一段落したんで、次はソ連をやっちゃおうとドイツが考えるのは当然の流れッス。そうなってくると、西方にユニットが集中している今を狙ってソ連がバルカン半島に進出しちゃいましょう。ケーニヒスベルクとバルト三国も一緒に占領しとこー。というのが下の写真。
独ソ戦が始まりましたが、舞台はバルカン半島です。やっぱりドイツ軍強いですねー! ドイツ軍は4ステップあるけどソ連軍は3ステップしかないので、ユニットを1ヶ所に集められない山岳での戦いになると結構不利ですなー。ドイツは力にまかせてトルコにも攻め入りましたが、黒海の制海権をもたないソ連はユニットをなかなか送り込めません。
というわけで、このあたりでゲーム終了。まだまだ誰が勝利するかはわからないところ。独ソ戦は両軍が消耗しきって自然消滅しそうですが、スカンジナビア半島にイギリス軍が上陸してきているので、北欧で西側連合国対ソ連の戦争が始まるかも。あー楽しかった!
年末にもう一回遊ぼう!ということになりまして、次はN川先生がドイツ軍、アカセ博士がソ連軍、私が西側連合国を担当することになっています。
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