『ハイウェイ・トゥ・ザ・ライヒ』のキャンペーンゲーム(前編)
『ハイウェイ・トゥ・ザ・ライヒ』は1976年にSPI社から発売された超クラッシックな名作ウォーゲーム。マーケットガーデン作戦をフルマップ4枚、作戦戦術級で再現します。これを2日間かけてやってみよう!というのが今回の任務。
マーケット・ガーデン作戦は、第二次世界大戦中の1944年9月に、ドイツに攻めていく連合軍が川の多いオランダを一気に越えようと、重要ないくつかの橋を先に空挺部隊に占領させて、後から本隊が進撃してくるという作戦でした。この作戦が成功するとオランダの港も使えるようになるため、連合軍の増援や補給物資もフランスから運んでこなくてよくなるという超重要な作戦だったのです。
まずはみんなでセットアップ。Toonさんがキレイに収納してくれているので大助かりです。おかげであっという間に完成。じゃじゃーん。
そしていよいよ、空挺降下作戦開始!連合軍ユニットは空挺降下できる範囲が決められていますが、事前の練習ですでに計画済み。降下ヘクスがずれて他のユニットに迷惑がかからないように、森やドイツ軍ユニットのいるヘクスに落ちないように気を付けることが大事です。米軍の第82空挺師団と第101空挺師団は大きな混乱もなく無事降下。しかし、英第1空挺師団がけっこーバラけまして、それがなんと! アルンヘムに近づいて、前にいたドイツ軍のSS装甲ユニットを包囲できてしまうようになっちゃいました。あれれ??
こちらはアルンヘムの反対側、たった一本の道路を進撃していく英第30軍団のセットアップ。目の前には陣地に隠れるドイツ軍ユニットが立ちはだかります。このゲームの陣地は超強力で、イギリス軍の戦車で撃っても2D6で2~3の目しかダメージを与えられません。近接突撃かけても、まーまーやられます。後方でTになっているのは行軍モードの人たち。道路の5ヘクス幅でしか進撃できないルールがあるので、大きな迂回作戦はできなくなってます。
アルンヘムに英第1空挺師団ユニットががっちり集結して、ドイツ軍のSS装甲部隊を迎え撃つ! というまさかの展開。都市に籠もると士気値が+2される上、地形の特典も多数受けられるので、攻めるドイツ軍は大いに苦労しています。空挺ユニット強すぎ!?
ナイメーヘン異状なし。マース川に架かる橋を巡って、フラーフェで大きな戦闘が発生。ドイツ軍はナイメーヘンを攻めても、近くに降下した米第82空挺師団とアルンヘムの英第1空挺師団と共同攻撃される可能性があるので、その手前の橋で連合軍の進撃を止めようという作戦。
そして、一日目が終わる頃はこんなかんじ。英第30軍団の道程ははるか彼方です。
その夜には、墜落した連合軍グライダーから回収された機密書類がドイツ軍司令官の元に届けられ、マーケットガーデン作戦の全容がドイツ軍に知れ渡りました。という1944年にホントにあった話。
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コメント
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鬼のデア・アイゼルナー 鉄人閣下が攻めあぐむとは、やっぱりBOWさんは恐ろしい!
投稿: 三七 | 2017年9月20日 (水) 17:08