『ケースブルー』はゲーマーズのオペレーション・コンバット・シリーズ(OCS)の一作で、フルマップ9枚と3,640個のユニットでドイツ南方軍集団の全盛期を再現するウォーゲームです。時代は1941年秋から第三次ハリコフ戦が終わったあたりくらいまで、ヒトラーがスターリングラードやコーカサスの油田を目指します。
松浦さんが「ケースブルーをプレイするのが夢だった」と言うので、今回はシナリオ選定もおまかせしました。松浦さん、思う存分遊んで下さい!


これがシナリオ開始時の写真(上が北)。スターリングラードに突出しているグレー色はドイツ軍、その両翼を支える緑色がルーマニア軍、対峙する茶色とオレンジ色はソ連軍です。スターリングラード北部は独ソ共に強力な陣地線ができあがっていて両軍手が出せない状況です。十字マーカーが置いてあるグムラクのユニットや補給ポイントは黒板に乗っています。OCSゲームはスタックの山ができやすいので、松浦さんが考案したツールで大変重宝しています。



私の担当は南西方面軍。圧倒的です! 補給ポイントも山盛りあります! やりたい放題です! そんなわけで、まずは第5戦車軍司令部の真北にいるルーマニア1-2-4騎兵大隊に隣の8-4-8親衛戦車大隊がオーバーランします。機械化ユニット(兵科マークが赤色と黄色)が平地にいる非機械化ユニットを攻撃すると戦闘力が2倍になるので戦闘比は16対1、アクションレーティング(AR)差は4-2でソ連軍+2(これは奇襲判定と戦闘結果のダイスの目を修正します)、地形は平地なのでオープン13:1の欄でDRM+2であっさり蹂躙(除去)しました。その隙間からソ連軍ユニットを次々と前進させて移動フェイズ終了。DGは航空爆撃で混乱したルーマニア軍です。混乱すると戦闘力半減、AR-1になっちゃいます。攻撃目標をDGしておくことはOCS戦闘の基本中の基本なのでした。赤色の20面体ダイスが置いてあるところがカラチです。史実ではここで南北のソ連軍が手を合わせ、スターリングラードの包囲環が完成しました。


さて、戦闘フェイズ。ソ連軍はこかどドクトリンを採用しているので高戦闘比で各所を攻撃、いずれも大成功を収め、各ユニットが突破モードを獲得します。これは戦闘後の突破フェイズに移動と戦闘をもう一回できるボーナスの戦闘結果です。矢印のマーカーが乗っているのが突破モードになったソ連軍ユニットで、突破フェイズにルーマニア軍を包囲したり、ルーマニア軍司令部を全滅させて戦果を拡大しました。おかげで補給ポイントがずいぶんと減りましたが、ルーマニア軍が逃げる前に確実に囲んでおかないといけませんよね。陣地や村に籠もられると厄介なことになりかねません。
ソ連戦車軍団は移動フェイズに燃料を消費すると、そのターン中ずっと移動できるという特典がありまして、1回の燃料消費で移動フェイズと突破フェイズに動けるのですが、移動フェイズで予備モードにしたユニットは攻撃できず、攻撃したユニットは突破フェイズに移動できません。しかし、戦闘で突破モードを得ると移動(オーバーラン)→攻撃→突破移動(オーバーラン)→突破攻撃できるようになるのです。ただし、圧倒的な戦力と豊富な補給ポイントが必要になります。この第一撃はまさに、こかどドクトリンを使うべきシーンなのです!
これで第1ターンのソ連軍プレイヤーターンが終わりました。
ゲーム中、松浦総司令官の補給ポイント使いすぎやろ~という冷たい目が刺さっているのはわざと知らんぷりしてすごす私。もっと前進して早くスターリングラード包囲して!と言われましたけども、スターリングラードにドイツ軍の装甲師団が6個もいるんですよ!と心の中で叫ぶ私。ああ。
松浦さんがわかりやすいレポート書いてくれています。
ウォーゲームで歴史に思いを馳せる
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