『トライアンフ&トラジェディ』を考える(イギリス編その1)
今回は、「イギリスって、勝率高いかも?」という問題です。
ゲーム序盤のイギリスは生産レベルが低いために何もできません。ひたすら工業力を上げることに邁進しましょう。アメリカ合衆国を衛星国にすることができれば、工場コストが1低下し、多数の人(POP)と資源(RES)が流入するので、できるだけ早くそうしたいものです。
しかし、インド・中東経営は確実なものにしておかなければなりません。ペルシアを支配したソ連は必ずインドに侵攻してきます。そうしないとソ連は勝てませんから…。そんなわけで、カラチに3ステップ要塞は必須です!
フランスは、ドイツが早期に宣戦布告し、奇襲されると守りようがありません。パリ防衛を可能な限り強固にしておくよりも、その分だけ海上ユニットと航空ユニットを生産して、シーレーンの確保に目を向けた方が良いように思います。このゲームの敵前上陸ルールはかなり厳しいので、ドイツのあしか作戦はまず成功しませんから。
イギリスは少なくとも北大西洋を支配しておかなければアメリカ合衆国との通商路が封鎖されます。合わせて、アイリッシュ海を支配しておかなければ、アメリカ軍が1ターンで英本土に上陸できなくなります。さらに、英仏海峡はフランス上陸に欠かせませんし、北海を失うとドイツが英本土上陸作戦をしてくるかもしれません。さらに、ジブラルタル、マルタ島、スエズを支配しておかないと地中海が封鎖され、インドの資源が運べなくなってしまいます(この3つのエリアは必ず要塞で守りましょう)。こうして書いていくと、イギリスには海上ユニットが多数必要なことがわかるでしょうか。戦車や歩兵のユニットを作っている余裕はないでしょう。
イギリス軍はとにかく前半は堪え忍ぶことになりますが、アメリカ軍がやってくる1942年以降からが勝負です。ドイツが早い段階で戦争を始めなければ、イギリスの勝率はグッと上がるでしょう。アメリカ合衆国を衛星国としたイギリスは人や資源が最も豊かな陣営になりますし、スペイン、ポルトガル、ラテンアメリカもイギリスが支配できるでしょう。うまくやれば、スカンジナビア半島の国々にも影響を及ぼすことができます。
こうしたことから考えると、おとなしいドイツプレイヤーとの対戦では、イギリスが最も有利なのです!
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