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2008年10月12日 (日)

今日の読売新聞から

Sekai興味深いブックレビューを見つけました。

世界の多様性 家族構造と近代性
藤原書店 4,830円
 
「きちんと暮らす」という安心の原点は家族制度にある。
米国などのアングロサクソン社会は相続する長子以外は家族から分離独立する。このため、夫婦の絆だけが家庭の拠り所になり、一世代で資産形成を目指す投機思考が強い特徴がある。
ドイツや日本は直系三世代(おじいちゃんおばあちゃんと孫ですね)を「家族」と捉え、個人は消費より貯蓄を好む。また、家父長的な教育を受け継いで、企業が借金で設備投資をしてモノを作って売ることで経済を構築している。
 
著者はこの本の中で、社会を動かすイデオロギーが家族構成に合わないと自殺が増え、世代間の権限移譲が遅れると親子間の殺人が起き、家族の概念が揺らぐと教育が実を結ばなくなると主張しています。

資源もマネーも持たない日本の成長は世界的に見ても特異であり、家庭が理性を育み、その理性を社会が共有するという文化の力で回っているとも書いているそうです。
 
失われつつある日本民族の理性、ちょうど今の相撲界が体現しているように思うのですけど…。

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