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2005年10月11日 (火)

『クルセイダーレックス』の翻訳その三

たびたびですが、フリードリヒⅠ世(赤髭王)の話です。
わかる方いましたら、検証して下さい。
よろしくお願いします。

Barbarossa’s Crusade
The 67 year-old Frederick Barbarossa had ruled the Holy Roman Empire for almost four decades and was one of the most powerful and respected monarchs of his day. Despite the Emperor’s age and past disputes with the pope, Barbarossa reacted to the debacle at Hattin by rallying 15,000 men and 3,000 knights – the flower of the German nobility – for war in Outremer.
The German army was forced to cut its way through armies fielded by the Byzantine Empire and the Sultanate of Rum, and it did so with fearful effect. Saladin was so alarmed that he called-off his campaign against Tyre and Tripoli and dismantled castles and city walls as far south as Ascalon to deny Barbarossa’s army any comfort or supply. In an amazing twist of fate, however, Barbarossa drowned while crossing a river near Tarsus on June 10, 1190. Internal dissension quickly broke out, and when the army finally managed to stagger into Antioch, an epidemic swept the city – a final blow that convinced all but a few thousand Germans to return back from whence they came. By October 1190, the remaining Germans led by Leopold of Austria reached Acre and provided King Guy with meager reinforcements for his depleted army.
Saladin had been spared from fighting a formidable foe. In Crusader Rex, he may not be so lucky.

赤髭王(バルバロッサ)の十字軍
享年67歳のフリードリヒⅠ世(赤髭王)は、約40年にわたって神聖ローマ帝国を統治した、最も強力で絶対的な支配者として君臨しています。諸侯やローマ教皇との確執にもかかわらず、赤髭王は十字軍の戦争では、15,000名の兵と3,000名の騎士を再集結させて、ハッティンの大敗北の後、軍を建て直しました。
ドイツ軍はビザンティン帝国とスルタンの軍隊によって連絡路を遮断されました。その効果は絶大で、サラディンは、赤髭王がTyreとToriporiへの遠征を取りやめてAscalonより南の城塞と町の壁を焦土作戦で全て破壊したことを非常に警戒していました。しかし、驚くことに、赤髭王は1190年6月10日にアナトリアのセレフ河で溺れ死んでしまったのです。すぐに内部崩壊が始まり、兵がどうにかアンティオキアへ帰った時には疫病が流行しました-数千名のドイツ人が帰国を余儀なくされ、10月にはオーストリアのレオポルドに率いられたドイツ軍はAcreに到着し、ギー王の軍隊と合流したのでした。
サラディンは侮りがたい敵と戦うことは避けることができました。しかし、『クルセイダーレックス』では、彼は史実ほど幸運ではないのです。

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コメント

ちょっとだけ協力

 Crusader Rexは興味あるので少しだけでも協力できれば。というかこのゲームを通じて十字軍の歴史を勉強しようかと思ってたぐらいで、私も全然詳しくないんですけどね。
 Tyreは「ティルス」で良いのでは。ユネスコ世界遺産の日本語訳も「ティルス」だし。「シドン」とならんでフェニキア人の拠点だった時代の古名のようですが。以下、細かい理由は省略。
 Tripoliは「トリポリ」。リビアのとは別。Ascalonは「アスカロン」。Leopold of Austriaは「(オーストリア大公)レオポルド5世」のがやや親切かな。Sultanate of Rumはセルジューク朝トルコの一部が分裂した「ルーム=セルジューク朝」です。「ドイツ軍」は間違ってはいないと思いますが「ドイツ騎士団」ぐらいでないと何か違和感(特にゲーマーは)あるような。
 意訳している部分は翻訳者の好みもあるかと思うのですが、1カ所だけ指摘。「ドイツ騎士団は(エルサレムへの途上)ビザンティン帝国とルーム=セルジューク朝の軍が待ち構える地域を突っ切らなくてはならなかったが、騎士団はそこで大勝利した。サラディンはこれに非常に警戒心を抱き、ティルスとトリポリへの攻撃を中止。赤髭王の軍にいかなる宿営地も糧秣も与えまいと、南はアスカロンまでの砦と都市の城壁を破壊した。しかし、運命のいたずらか驚くことに、赤髭王は1190年6月10日にアナトリアのセレフ河で溺れ死んでしまった。すぐに内紛が始まり、騎士団がほうほうの態でアンティオキアにたどり着いた時、街には疫病が蔓延していた。これが最後の一撃となり、2、3千人を除く騎士団の大部分が帰国を決意したのだった」懐かしきso that構文。フリードリヒは十字軍に合流する前に死んでしまったわけですから。

The 67 year-old Frederick Barbarossa...
67歳のフリードリヒ1世(赤髭王)はそれまで約40年にわたって神聖ローマ帝国を統治し,当時最も強盛かつ名望あつい君主の一人であった.

・The 67 year-old:67 歳(死亡時の年齢ではない)
・君主名の○世:欧文ではローマ数字を番号に用いるが,日本語ではアラビア数字に直すのが通例

Despite the Emperor's age and past disputes with the pope,...
意味は「彼の治世ばかりかそれ以前の時代から続く教皇との確執にもかかわらず,…」.訳文の「諸侯」がどこから出てきたか不明だが,対応する英文が省略されているのだろうか?

Barbarossa reacted to the debacle at Hattin by rallying 15,000 men and 3,000 knights -- the flower of the German nobility -- for war in Outremer.
バルバロッサはハッティンでの大敗北に対応して,外征のために 15000名の兵とドイツ貴族の精華たる 3000名の騎士を呼び集めた.

・rally:前回の集結が文中で具体的に指示されていないので,「再集結」ではかえって文意が曖昧になる(ハッティンで敗走した軍の再集結と誤解されるとまずい)
・Outremer:固有名詞としては十字軍の過程で西欧の騎士たちが中東に建国した国家のこと.本来は「外地」程度の意味だが,定訳は「十字軍国家」(文中ではくどくなるのでごまかした)

German army:「ドイツ騎士団」とするとバルト海への進出で有名なドイツ騎士団(チュートン騎士修道会)と区別できなくなるので,「ドイツの騎士たち」程度が妥当ではないかと思います.
# チュートン騎士修道会はフリードリヒ死後に遠征を続けたドイツ騎士たちを中心に現地で設立された団体なので,中東にやってくる段階を「ドイツ騎士団」と呼ぶのは躊躇われます

Acre:アッコン

いろいろとありがとうございました。
本当に助かっています。
あとはルールブック内にある人名辞典を残すだけとなりました。

本来、ゲームには関係のない部分の訳出なのですが、特に時代背景が知られていない分野ですので、できるだけ訳したいと思っています。

地名は地図盤を参照できるように英文のままにしていましたが、カタカナ表記に変えることにします。

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