つい先ほど、ようやくサプリメント「カルドア王国」第2版の翻訳(第1稿)を完成させました。まだ本当に“翻訳”しただけで、アルファベット順に並んでいる集落一覧を五十音順に配列し直したり、レイアウトをしたりといった作業はこれからなのですが。
原書のURL
http://www.columbiagames.com/cgi-bin/query/cfg/zoom.cfg?product_id=5610
これで「カルドア王国」については初版・第2版の双方を翻訳したのですが、王国本体に関してであれば、確実に後者の方が質・量共に充実しています。前者が18ページしかなかったのが、後者は60ページにまで拡大しているという、誰の目にも明らかなこともあるのですが、それだけではありません。詳しくはA Local Paper第6号で紹介しようと思うのですが、「カルドア王国における一般的な飲食物」とか「服飾の流行」といった、地味ながら効果的な新資料が追加されているのもポイントが高い。
そして何よりも、王国の重要人物たちについての、特に人間関係に関する情報が、これでもかと言わんばかりに増強されています。相応に経験を積んだゲームマスターなら、無数のシナリオをここから構築することができるでしょう。中には、評価を大きく変更しなければならない人々もいます。カルドア国王ミジナスは、「ハーンワールド」や「カルドア王国」初版を読む限り、ずいぶんと惰弱な人物だと私は思っていました。しかし第2版を読むと、この上なく体質虚弱というのは変わりませんが、父にして前国王トラストラの武威を背景に内政の充実と国内秩序の確立を成し遂げた名君という印象を受けます。あえて例えれば、ローマ帝国4代皇帝クラウディウス、または江戸幕府9代将軍徳川家重の同輩、というところでしょうか。
さて次は何の翻訳をしようか……やはりまずはパナガ3部作シナリオの第3作「フレンの呪い」の作業を再開しなければならないでしょうか。第1作「ファノンの杖」、第2作「廃都キラズ」はすでに翻訳完了していますし。
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